第33話

すかさずその後から山代くんが私をガードする状態で乗りこんだ瞬間、ドアが閉まった。


わぁッ・・・


いきなりハグのように超密着状態が続き


セイカくんの胸にほっぺがぴたっとくっついている。


「 セイカ?…だいじょぶか? 」


「 ああ… 」


「 ちびちゃんも? 」


うん…


しかし…


本音は…


ぜんぜん大丈夫じゃない


向かい合って、ハグ状態で、後ろと前に、私の苦手な男の子がふたりもいるのよ…


緊張感はMaxで、セイカくんとぴったりくっついているし…


身動きできないし…


顔も、身体中すべてが熱くなって来てるし、息も出来ない私はもう…蒸発しちゃいそう


だけど


女嫌いなはずのセイカくんも、私とこんなにくっついてて大丈夫なのだろうか


私の為に我慢してくれているの?


そうだとしたら私も


……


セイカくんの気持ちに応える為にも、我慢しなくちゃいけないんだ。


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