第11話



 

放課後になり、帰宅しようすると、また


真谷さんがやってきた。


「 奈々瀬さ~ん!一緒にかえろ? 」


「 私?」


「 他に誰かいる?」


キョロキョロ見渡しだけれど私以外いない…


「 ははは、奈々瀬さんてピュア!、誰か一緒の人がいるとか? 」


「 ううん…私、友達いないので…」


「 そうなの?…ふ~ん…じゃあ、一緒にッねッいい? 」


「 う、うん… 」


なんとなく半強制的に、真谷さんに言われ、断りきれず返事をしてしまった。


何故か真谷さんは、家に帰る道を遠回りしてまで、私に付き合ってくれるという。



「 さっきの続き、しよ? 」


うわぁ!


急に私に腕を絡めてくる真谷さん



「 ねえねえ!矢口くんのこと、どう思う? 」


「 どうって言われても… 普通… 」


「 ふぇッ!?…そ、それだけ? 」


「うん…アッ!そうだ!」


「!?何!? 」


「 学級委員長 してる…」


ガクッ!……


「 あっははは…ようするに、興味無しってこと? 」


「 ま、まぁ…そうかな …私、男子が苦手だから…小さなころから… 」


「 そういうことね…ごめんね、変なこと聞いちゃって…あっ!そうだ!パフェ食べに行かない?めっちゃ美味しい店知ってるよ! 」


「 え!?…それは…行くッ! 」


「食いつきいい!奈々瀬さんて、色気より食い気?…早く言ってくれれば、あははは… 」


「 えへへ…」

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