「あーあ。全員集合か」

橘ヒナタが頭を抱えていた。俺の横で。

「なんでみんな戻ってきたの？」

「やっぱりメールするんじゃなかった」

「メール？」

「いや、なんでもないっ」

「ねえ、シンジ。

カレカノの振りしてよ？」

「え？なんで？」

「ほかの女を寄せ付けないため」

「え、どうゆうこと？」

「シンジ、たぶん、あと一分もしたらこの個室に

全員集合するから。女子メンバーはおそらく、

いいえ、絶対鞍替えしてくるだろうから、

そうさせないために、もううちら、カレカノってことに

してくれないかしら？」

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