提案

このギャル、何言ってんだ?

俺がそう思っていると、個室の扉が開かれた。

さっき居なくなったはずの藤島君たちがそこにはいた。

女子メンバーも全員いた。


「え、どうしてみんな、ここに?

さっき帰ったんじゃ」


間髪入れずして俺は藤島が狙ってた女に

右手をぎゅっとされた。


「ヒナタ、ずるい!!こんなイケメンを独り占め

するなんて」

「そうよ、ずるい!!そのかっこ、彼を色仕掛けで

落そうとしたわね?」

「どきなさい!!私が彼の横にすわるっ!!」



四対四の合コンだった。

なんでかよくわからないが俺がイケメン認定されている件。

藤島君たちの顔たるや、歪んで見るに堪えない顔になってた。

「え、ちょ、、、」


「シンジは私と付き合うの!!今日は私の家に泊まるんだからっ!!」

「はあ?ヒナタは散々陰キャ眼鏡くんだって馬鹿にしてたじゃん!

一番馬鹿にしてたじゃん!!」


なんかわからんうちに俺はギャルの彼氏にさせられ、

今晩は家に帰れない予感。というか、女子はみんな多かれ少なかれ

俺のこと馬鹿にしてたから俺は誰とも

つきあわねえっ!!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る