「なんでだよ、なんで会場に戻ってこなきゃ

いけないんだよ！？」

ん？

藤島君の声が聞こえたぞ。

戻ってきたのかな？それにしても残り物とはいえ、

この店の料理うまいな。

やっぱきてよかったかも。

金髪ギャルもくそビッチだとばかり思ってたけど

いろいろ取り分けてくれたりティッシュをくれたりして

優しいし。まあ、結果的に来てよかったんだろうな。

暑いのかキャミ一枚になってるけど。

「なんかーヒナタの話だとすごいかっこいいんだって。

あの陰キャ眼鏡君がね、信じらんないし

面白そうだからさー」

「そんなことあるわけないだろ。

陰キャが実はイケメンとかそんなの漫画だけの話だろっ。ななあ、

お前らもそう思うよな？あの山吹が男前なわけがねえ」

「そうだよ。勉強ばっかしてるやつだぜ。

藤島や俺らのほうが断然イケてるって」

「うるさいなあー一目見て帰るから、

それでいいじゃん！」

「二次会はカラオケ。そのあとはそれぞれ好きにやる

予定だったのに。なんなんだよっ」

がやがやと声が聞こえ。

結局、合コンメンバー全員が集結した。

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