・【解説】
語り手は事務所中の灯りをつけていたはずです。当然トイレを出た後も、電気はつけっぱなしにしていたはずですが、戻った時には電気が消えていました。なぜ電気が消えていたのでしょうか? 誰かが電気を消したのでしょうか、それとも……?
◆
トイレが舞台の怖い話って多い印象があります。
トイレの花子さんしかり、便器の中から謎の手が伸びてきたり、ふと見上げると扉の上から人が顔をのぞかせていたり……とかですかね。個室という逃げられない環境が、恐怖に拍車をかける装置としての役割を与えているのだと思います。
あとはパーソナルスペースの問題だと思います。
パーソナルスペースとは、他者に侵入されると不快に感じる空間のことを言います。多くの人はトイレの個室に一人で入りますからね。他者の存在を感知すれば、不快以上に恐怖を感じることでしょう。
さて、水が勝手に流れるのは話の中にあったように詰まりを防ぐためだったりするのですが、本当に幽霊がそこに立っていたから……だったとしても怖いですね。
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