あの夏、君と見た真っ白に沸き立つ入道雲を僕はいつまでも忘れない……

儚い想いを短編に纏める構成力、物語が自然に染み込んできて、心が温かくなりました。
ありがとうございます。

　幼馴染みの二宮藍は中学生になった夏のある日、病気で亡くなった。……現在都内で独り暮らしをしている大学生の香月恵一は、７年越しにこれまで目を逸らしてきた藍の死と向き合うべく故郷へ帰る。そして当時藍と遊んだ携帯ゲーム機、そこに彼女が遺してくれた思いを見つけるのだった。

　大切な存在である藍さんを亡くしてしまったことに囚われ、抜け殻のような日々を送っていた恵一さんが、他ならぬ藍さんに救われて顔を上げるまでのお話となります。

　目を惹かれたのは物語に一切の外連味がないこと。恵一さんが男子らしい愚かさから藍さんとの関係性を崩してしまうことから始まり、ついに藍さんの思いを見出して、終わる。１万字に…続きを読む

思春期入りたての多感な時期に幼馴染を失ってしまった恵一の心労は尋常ではなかったはず。そんな彼が七年ぶりに帰省し自分の気持ちと向き合う。

少ない文字数の中でつづられる、繊細過ぎる恋物語。
完全なハッピーエンドではないのかもしれないけど、最後、ほっとして終われる物語です。
そして、永遠の片思い、という章タイトルに込められている作者様の想いと僕の想いがわかったとき、感動します！

隙間時間にでも、ぜひ！

切ないです。
意識すればするほど……

「あまりに感傷的になる作品」というだけで、出会う価値のある作品だと思います。
💚木暮くん的に言うならば「泣かすなよ…問題児のくせに…」

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（59文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（92文字）

3話。

読めばあっという間に読了してしまう３話の恋の物語。

どれだけ多くを語っても、本作の魅力を伝える事は私には出来ません。

たった3話―—されど3話。



恋の話がお好きなら、是非読んで頂きたい。