14. 魔性の女(2)

紗耶香は、手足の長いスレンダーなからだをしていた。

お椀を伏せたような乳房は、指で押せば跳ね返すみずみずしさがあった。

可愛らしいピンクの乳首を唇にふくみ、舌先で転がすとあえぎ、腋の下からうなじを、触れるか触れないように舌先で舐め上げると、ため息とも嬌声ともつかぬ声をもらした。


腰骨は横に大きく張り出し、下腹部の陰りは黒い炎のように燃えていた。

すべすべした白い球体のようなお尻の裏側から太ももにかけて、舌と指で丹念に撫でた。

やがて、からだをひくつかせ、

「んもう、意地悪・・・」

と眉根を寄せて苦悶の表情を浮かべた紗耶香は、太腿をよじった。

それでも知らんふりをして愛撫を続けると、指をとらえて、みずから燃え立つ繁みの奥へ導いた。


そこは、湧き出た粘り気のある水でしっとりと濡れていた。

湿地帯にひっそりと息づく小舟に指を触れただけで、釣り上げた魚のようにぴくんと跳ねた。


細長い舟の縁をなぞる指先を、時に舳先の裏側に滑らせると、紗耶香は悲鳴のような声をあげ、舟底からとめどなく湧き出た水が、太腿を伝ってシーツに滴り落ちた。

それを拭ったタオルを見せると、

「恥ずかしい・・・」

紗耶香は、両手で顔を被った。

そのしぐさが可愛いので、

「どんな顔か見てやろうっと」

両手を外して見つめると、いやいやと首を振った。

濡れた瞳で見つめ返し、

「好き・・・」

といって、紗耶香はひしと抱きついた。

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