バウンダリ編 第3章 第04話 変災
その日、ダンジョンの中で起こらないはずの地震が感じられた・・・
内部に居た隊員たちは警戒しながら、周囲に注意を払ったが、それ以降異変は起こらなかった。
隊員たちは知る由もなかったが、このダンジョンの終端は200階の深層であり、そこで眠っていたヒュドラが、ヨモツのテストに付き合わされ、別の宇宙に飛ばされたために発生した振動であった。
今現状このダンジョンからはボスが消え攻略の好機ではあったが、ただ、多くの魔素を取り込んでいたボスが居なくなったため、深層に巣くうその他のモンスターが強力な個体へと変化が始まってしまった、それはこれから攻略する予定のダンジョン深層で人知れず静かに・・・。
この時から約半年後、いたるところで氾濫がおこる事となる、そしてさらにその3年後、ヨモツの悪あがきによる氾濫が再び起こり人々は逃げ惑うこととなる。
遠くの宇宙が原因のとばっちりを、多くの宇宙の人々が受けるが、邪神ともいえるヨモツの悪あがきの最後は自分のミスで終わることとなる、そこからは君たちのターンだ頑張ってくれ。
とまあ、世界の奥深くではいろいろ発生しているが地上では・・・
「どうして水希姉さんが、導人くんのベットで寝ているんですか、信じられない・・・」
「いつから・・・私もする」
と、突然まことちゃんがベッドに這い上がってきて服を脱ごうとする。
「ああ、まことちゃんが考えているようなことはしてないから、服を脱がないで」
導人が言うが、
「本当ですか?」
「ああほんと」
と言っているが、まことちゃんは導人に抱き着いて来てすりすりしている・・・
「ん~、ぼちぼち学校に行く準備をするから離れてね」
ついでに横で寝ている小田2尉を起こす
「みずき起きて・・・」
ほっぺたをつまんでムニムニする、起きないのでデコピンする・・・あ強すぎたか・・・
額を抑えて小田2尉がにらんでいる、
「もうすこし、やさしくしてよ」
「起こしたのに起きないからだよ」
「むうー、水希姉さん、会議案件です、それと協定違反の疑いもありますので、今晩緊急会議をしまます」
「あら、まことちゃんいたの? おはよう」
「ほむらちゃんにも連絡を取らないと・・・きっと怒り狂いますよ覚悟しておいてください」
「え~言っちゃうの?」
「当然です、まさか一緒に寝てるなんて・・・ひどいです」
とひと騒動があったが学校に行く。
一応1年の教室に行くとほぼ出席をしていた、3年生は半数程度出席で2年生はほぼ来ていた。
「やっぱり、3年生だと体がもう完成していて成人と同じくらいのダメージが来るんですね」
と一緒に回っていた、まことが言う。
「今日の授業、3年生は小田2尉で1年生は誰が行く?」
と聞くと、友也がすかさず手を上げ
「オレ、ゼッタイ、イク、ヤサシクシドウスル」
なんか、おかしな状態だったので
「達男もたのむよ、友也だけだとダメな気がする」
「まあ、ハラスメントのオンパレードで苦情が来そうだしな」
「私も3年生に行きます、小田2尉から目を離すと逃げそうなので」
とまことが言う。
「じゃあまあそれで、手が足りないときには呼ぶことでいいかな」
全員が、うなずく。
1年生の教室
「では、昨日来ていた生徒は魔素の操作について学んだと思うが、昨日来ていなかった生徒のために、もう一度説明をする・・・」
3年生の教室
「諸君、体調は落ち着いたかな? 特殊攻撃M師団小田2尉だ、今日から本格的に魔法使いとしての第一歩を踏み出してもらう・・・」
2年生の教室
「あーチャイムが鳴ったから、席についてくれ、昨日来ていた生徒には説明したが、まずは魔素の取り込みと操作を覚える、これが基本だ・・・」
と一見問題がなさそうに授業は進んでいたが、1年生の教室である質問から一転した。
「先生、魔素って何ですか?」
「魔素は文字通り魔法のもととなるエネルギーで、深見2尉の研究によると、宇宙の決まった方向から流れているものだと言われている。これに物質化や法則を与えることを魔法と呼んでいる」
「流れているって、どうして分かるんでしょうか?」
「ああ、ちょっと訓練すれば普通に見えるようになる」
教室内が、ざわつく
「魔素ってどういう物なんだろうと思う意識を保ったまま、周辺を見てくれうまくいけばそれだけで見えるようになる」
「どうだ、見えたか?物は白い霧状の流れが、今は外から廊下に向かって流れている」
ちらほらと、
「あっ、これか!」
と言う声が聞こえはじめる。
「おお幾人かは見えるようだな」
逆に、見えないどうやったら見えるんだという声も聞こえるが、昨日出席していなくて魔法操作が奇麗にできていない生徒たちが見えていないようだ、これは導人に報告が必要かな?と思ったその時、
「ちょっと見やすいようにしてやろう」
と友也が言って、魔素の流れが変わった、
「おい、何をする気だ、ちょ・・・」
そこで、教室内で大量の霧ではなく水が、外に向いた窓側から廊下に向けて吹きつけた・・・
実はこの魔法の失敗による物質化は普通と違い、空間にある魔素に影響するため、カバンの中に入っていようが密閉空間にパックしていようが関係ないため地味に被害が大きいのである、防水タイプの携帯端末でも確実に水没することとなる・・・
達男は速やかに、導人に連絡をする・・・
女子生徒は少し恥ずかしがったが、教室の窓を開け服とかの水に働きかけ蒸発させていく床などの水もどんどん乾いていく、まるで魔法のように・・・魔法ですけどね。
少しして、教室に来た小田2尉は、
「懐かしい光景ね」
と笑っていた。
さすがに最近は、探査で魔素を物質化するミスは起こさないようだ。
友也には、教室にはコンセントとかもあり下手をすると全員が死んでいた可能性もあると忠告し、生徒たちの被害の弁済は私費で行うことを、文書で出した、俗にいう訓告である。
友也は幾度かこんなミスをしているために、みんなより階級が下になっている・・・
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