バウンダリ編 第2章 第26話 追加

 とりあえず教室から出て、誰も使っていない漫画研究会の部室と称する美術室の準備室に入った、実は導人達3人とも漫研の部員だ、

「へぇ~漫研の部室って初めて入った」

 高津さんと美馬さんもついてきた。


「えーとどこから話すか」

「いやテニスの合宿でフジに行ったのは分かった」

「ああその時のメンツだが、軍の人たちもいて家族ぐるみで行こうとなって・・・6家族か? で行ったんだよ」

「誘われなかった」

「お前はその時、加害者A君だから除外された」

「あ~すいませんでした」

「ああもう怒っていないよ」

「とっても柔らかかっ・・・ぶふぉ」


 高津さんの、強力なボディブローを食らって友也が崩れ落ちた・・・

「つまらないこと言うから。ダメなんだよ」

 友也はうずくまっているが、まあいいだろう話を始める。

「それで、まあ観光もしたんだけどな、その中で氷穴っていうのがあるんだけれど・・・あっそれ見ないで去年のだから恥ずかしい」


 勝手に達男が引っ張り出して、セル画や絵を二人に見せている。

「上手、意外な一面を見た」

「やはり、光と影のグラデーションに気を付けると絵がよくなる」

 と、褒められたのでつい絵の説明をしてしまう。


「・・・導人その後は?」


「ああすまん、えーと???」

「氷穴がの続き」

「ああそうか、氷穴がダンジョンになっていたんで、探査魔法を使いながらモンスターとかが居ないか確認していたんだよ、それで穴の底に行って今度は上がるための階段になったんだけど、俺の前に美馬さんが階段上っていて、振り返ったときにこけそうになったから支えたんだその時に「キスしたんだな!」・・・」

「・・・魔法の操作失敗して、前というか近くにいた人間に魔素を暴露させちゃって魔法使いになったから軍で管理?みたいな」


「俺もなる、魔王になる」

「いやそんな考え持ってる奴はむり」

「魔王なら深見君だもんね、テニスの魔王様」


「なら魔王取り消すから・・・魔法使い・・・」

「どうして、そこまで」

「試験受ければ高校受かるんだろう・・・」

「・・・そっちが狙いか、でも一生軍から離れれないことになるけど」

「首にならないってことだろう」

「ああそういう考え方もあるのか・・・ちょっと連絡してみる」


 山本大佐に、仲のいい奴が一緒に軍学校に行きたいらしく魔法使いになりたいそうなんですが、追加して大丈夫ですかと聞くと、前回は事故だからしようがなかったが今回は志願だから書類が先で署名捺印をもらったら君の責任で処置してよし、となった、あとのこともほかの人間と同様にするとなった、学校が午前中で終わることを伝えると訓練所に、小田3尉に書類を持たせ、向かわせるから合流してくれ、と言うことになった。


「了承はもらったから、とりあえず願書をもらいに職員室に行こうか」

 その言葉を聞いて、導人と達男以外は、理由が受験勉強回避の為なんて・・・細胞再構築でお前も苦しめと少し思っていた。


 職員室に行って結局5人ですと言って願書をもらった、新学期早々に送付するから間違いのないようにと注意を受けて帰った。


 帰るときに一応、小田3尉に今からは訓練所にいますと連絡を入れ、とりあえず友也を連れて、秘密基地に帰る。

 到着して、友也から誰の家と質問が来たが軍の専用訓練所と説明し、すっかり場所が決まっている各自の場所でくつろいでいた。

 友也はとりあえずダイニングに座らせておいた。


 一時間ほどで、チャイムが鳴って小田3尉が来たので、半分寝かかっていた友也を引きずり出す。


 面倒だが、小田3尉と導人は友也の家に行き親と会うことにした、友也の家は導人も何回か来たことがありお母さんが居たため小田3尉と説明を始めた。

 導人はあくまでも友也の意見であることを力説し、自分が誘ったわけではないと説明した。

 導人の態度にお母さんはピンと来たのか、少し本人と話をすることと、やはりお父さんとも話が必要ということで小田3尉の番号を伝え一度お暇することとなった。


 友也の家から出ると、

「導人くん時間ができたしどこか遊びに行く?」

 と聞いてきたが、

「軍服で遊び歩いたらまずいんじゃない?」

 というと

「それもそうね、どうしよう?」

「みんながどうせ集まっているから、秘密基地で良いんじゃない?」

 と言ったら

「秘密基地?」

「ああさっきの訓練所」

「秘密基地かあ、そういうところは中学生だよね」


 と揶揄された・・・

「なにか?」

 ついそう言って、足早に歩き始める。

「待ってよ」と言って隣に並んでくる小田3尉。

 なんだか年上だがかわいく思えてしまう。


「あっ、自分の欲しいものは基本持ち込みだから、コンビニに寄って行かないと」 

「冷蔵庫とかはあるの?」

「この前買ったから大丈夫」

「じゃあアイスとか買おう」


 小田3尉はご機嫌で、何か口ずさんでいる・・・

 んっ?そのリズムってワーグナーのワルキューレの騎行だよね、突撃するのかコンビニへ??

 とりあえず、飲み物とかお菓子類をメンバーが食べても良いように適当に買っておく、凛とかも訓練時には寄ることがあるから多めに補充する事にしている。

 会計していると、小田3尉がカゴに大盛りで買い物をしているのが見えた。


 出口横で待っていると段ボール箱を抱えた小田3尉が出てきた。

「そんなに大量にどうしたんですか?」

 と聞くと

「秘密基地には、ちびっこが集合するんでしょ差し入れよ」

「ありがとうございます、あっ持ちますよ」

 と段ボールを受け取った

「さすが、男の子力があるのね」

 まあ、力が足りなければ身体強化使うけど


 帰って、小田3尉からの差し入れだよと伝えるとみんなが喜んでいた。

「私も中学生の時なんかに、こんなところがあれば入り浸っちゃうな」

 と感心なのか感想なのかぼやいていた・・・


 そのあとトレーニングで高津さんと、魔素の押し相撲をして負けたようだ、これは両手をつないで単純に相手に魔素を送り込む、単純だがきちっとコントロールできないと相手の圧に負けて霧散してしまう。

 幾人かと対戦して全員に負けたようだ、他にも複数の属性を両手で別々にコントロールとかいろいろ普段やっていることを教えると喜んでいた。


 しばらくすると、友也の家から電話がかかってきたので終了したが、基本は暇があれば体の中で魔素を循環させることと教えた。

 

 友也の家に行くと、ご両親の分の書類と本人の書類守秘に関する書類も書かれていた、小田3尉と確認し間違いがないことが確認できた瞬間、何も言わず友也に魔素を流し込んだ。

 魔素の流れでそれに気が付いた、小田3尉が苦笑いをしていたが、後日軍の関係物品が届くことと貸与なので異動があったり退役時には返還する必要があるため気を付けることを説明して家を後にした。


 秘密基地の地下駐車場に止めてある車に小田3尉を送っていき、書類の再度確認と思いついた訓練方法についてはメールを送ることにして、車から離れようとした瞬間小田3尉に抱き着かれ、またキスされた・・・


 小田3尉は上機嫌で元気よく帰っていったが、隙がありすぎるのだろうか・・・

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