バウンダリ編 第2章 第24話 始末
遊園地は楽しかった、まる。
みんなは特に気にすることなく、楽しんでいた。
大佐からは、保護者が居るのならちょうど良いから、帰りに寄るように言付かった。
一応、小田3尉と飛田3尉の報告をする、じゃあ一緒に駐屯地に行けると飛田3尉は言って喜んでいるがなぜか眠そうだ・・・。
うちの親には、詳細を省いて中高生を間違えて魔法使いにしてしまったから、帰りに基地に寄るとだけ伝えた。
高校2年生の高津さんのお兄さんもさすがに復活したが、体細胞が変態中動けなくて少しだけおもらしして落ち込んでいた。
一応、全員関係者なのでバスに乗ったところで頭を下げ、昨日の氷穴がダンジョン化しており中で魔物に警戒するため探査魔法を使っていたが、自分がミスをして近くにいた中高生を魔素で暴露させた為魔法使いになってしまったこと、その為これから基地によることを伝えた。
全員が、軍関係者の家族とダンジョン反乱の時の軍からの説明を受けた経験があるためか、思っていた苦情は出なかった。
達男の家族はお前魔法使いになったのかと、なぜか非常に喜んでいた。
バス移動で20分程度して、いつもの研究所に到着し土堂さんがなぜか案内してくれ普段入らない広めの会議室に通された、速やかに土堂さんが注文を取っている。
少し落ち着いたところで、山本大佐が部屋に入ってきて導人と小田3尉並びに飛田3尉を前に招いた、
「ご家族の方々休暇中に、わざわざ基地にご足労を頂きまして申し訳ありません」
「今回、不測の事態とはいえ深見くんの魔法の操作ミスで、魔法のもとを魔素と言いますが、魔物を探査する魔法の場合、魔素を薄く延ばして検知するということをします、その時に事故があり出力が強まってしまい、近くにいたご子息・ご息女が魔素の暴露したということとなります」
「軍の中でも秘密となっていますが、一般人は魔法を使えません・・・それを使える体にするためには魔素を体に取り込み体細胞を変化させる、いや最適化するという工程が必要で、それを乗り越えると魔法が使えるようになります」
「今回、ご子息・ご息女が魔法使いとなってしまったことは本人の同意もなしでのことで申し訳ありませんが、なってしまった以上、国での管理が必要となっています、これについて本人並びにお家族の方々に同意をお願いします」
「あのーすいません」
「はい、なんでしょう?」
「同意しないという選択はあるのでしょうか?」
「魔法使いについては、有りません」
「これは、深見くんの時に決まった事ですが、魔法使いは個人としてはあまりに強力な力を持つことができます、また犯罪組織や諸外国からの干渉、これはご家族を含め拉致し強制的に犯罪や戦争に巻き込む可能性が考えられます」
「今現在、ここにいる深見くんも、実は非常勤ですが軍人となっています」
その時、さっそうと達男が手を上げた。
「はいどうぞ」
「非常勤がよくわかりませんが、軍人ということは給料が出るんでしょうか?」
「多くはありませんが出ます」
「それなら、受けます」
「えー・・・君は?」
「鈴木達男、僕の同級生です」
と横から大佐に伝える。
「ああ鈴木君、深見くんの同級生なら進路についても考慮することができる、ただし深見くんに魔法を教えてもらう必要はあるが」
「はい、習います」
「あーと、ここまでで何かほかに質問はありますでしょうか?」
「すみません」
「はいどうぞ」
「高津あきの母親です、娘はテニスのプロになりたいと頑張ってきていて、魔法使いになったためもうプロは目指せないという事でしょうか?」
「お母さん、あっすいません、高津あきです、確かにテニスのプロになりたいと思っていましたが、もっと特別な存在になれたのでそれでいいです。それにおか・・・母たちは見ていないと思いますが、深見くん兄妹のテニスを見たとき魔法使いになりたいと思いました、なれてよかったです」
「でも、軍人なんて・・・あっすいません」
高津さんが小声で、お母さんにささやく。
「さっき言った、深見くん兄妹のテニスを見たら、あこがれていたプロの試合でも色褪せちゃったの」
「えーと、良いですかな? 前例である深見くんは先ほど言った通り、現在は非常勤の特別技能職員として特別士長相等の待遇で陸軍研究所勤務、つまりここの所属となっています、ただしうちの隊員に比べ能力が非常に高く現場では3尉として動いてもらっています」
「同じ3尉だが、実質は小田3尉と飛田3尉の上官扱いだな」
おっ珍しい、山本大佐が苦笑いしている。
「今まで実は深見くんにお願いして魔法使いを軍は作って来た、というと語弊があるが希望者を魔法使いにしてきた・・・だが隣にいる小田3尉と飛田3尉は一期生だが深見くんには全然及ばない、そこで今回事故により不測の事態だが深見くんと同世代の魔法使いが生まれた・・・親御さんには申し訳ないが深見くんレベルの魔法使いになるのではと勝手に期待しています」
「危険はあるのでしょう?」
「今注力しているのは、ダンジョン攻略となっています、ほんの数か月前まで世界的に見ても10階から20階の間で人類は足踏みをしていました」
「それが、今は特殊攻撃M師団と呼んでいますが、魔法使い部隊ができて数週間で70階まで攻略しています、そしてこれが大きいのですが隊員の殉職はゼロです」
「先ほども言いましたが深見くんはこの年で、実務時はこの二人の上官として働いています、そういう力のある隊員となってくれることを軍として望んでいます、ぜひ助力をお願いします」
その後各親たちと本人が話をして、導人と同じ非常勤の特別技能職員として特別士長相等の待遇で陸軍研究所勤務となった、ちゃっかり凜も登録された、後日にするとめんどくさいということで着任式も行い制服や身分証明書は後日郵送することとなった。
なぜか導人にも送られてきた、中を見ると新しい身分証明書が入っており、非常勤のかっこ書きの前が特別技能隊隊長となっていて特別2尉相等の待遇になっていた、制服もそれに合わせたよう少しだけ立派になっていた。
最後に紙が入っており古い装備品は今度来た時に返却することとなっていた、古いのは全部返さないといけないのかと変な関心をしてしまった。
凜は、導人の前の肩書と同じだったが特別技能職員が特別技能隊員になっていた、たぶん同級生が特別技能隊員になったから導人が隊長になったのかと理解した。
高津さんのお兄さんは、軍学校の高等科に転校したようだ。
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