バウンダリ編 第2章 第23話 責任

 結局、氷穴から保養所に隊員に送ってもらって帰りつき、ご飯を食べて(親たちはすでに出来上がっていた)そそくさとお風呂に入って寝た、もちろん今日の練習はダンジョンのこともあり中止は伝えてある。

 ただし、少しいろんなことを思い出し、男性ホルモンが分泌されたのか布団の中で頭がグルグルしていた。


 その頃大人で約一名飛田3尉だけぐるぐる思考しながら、きゃー生まれて初めてチューしちゃった、導人くん下手とか思わなかったかしら・・・勉強しなきゃと、大手通販でHow to本を検索し、ごくっ、こんなの・・・導人君は中学生だから最初はお口で・・・と別の意味で悶えながらネット上を徘徊していた。


 導人がベットで思考をぐるぐるさせて凜がオンラインゲームに興じて、大人たちが酔っ払っていたころ、今日の昼間まで一般人だった中学生4人と高校生1人は悶えていた・・・魔素がなじむ例の苦痛を受けていた、軍の隊員たちと違い事前説明がなかったため導人と同じような恐怖を感じていた・・・あっ中学生2名を除く、達男は導人から体・・・背が伸びたときのいきさつを聞いており、症状が出始めたときに狂喜した、その後の体が分解されていく恐怖に、泣くことにはなったが・・・


 そしてもう一人美馬さんは、別の意味で魔法使いになる事を理解していた、間違えた思考ではあるが体の変化を受け入れていた、導人とあの時キスをしたからウィルスのように魔法使いが感染したんだと思っていた。

 それなら、軍の隊員や凜ともしたことになってしまうが、消失する意識の中ではそれ以上思考を進めることができなかった。


 中学生集団は朝7時くらいまでには全員が復活していた、高校2年生の高津さんのお兄さん飛海さんだけが体調不良と片付けられ部屋にに寝かされている。

 朝食を取りに食堂へ行くと達男からありがとう俺の願いを聞き入れてくれてと言ってきた、覚えのない導人はどうしたか聞くと、魔法が使えるようになったことと身長が3cmくらい伸びたようだ。

 話を聞き、どこで魔素を吸収したんだという事故を考えた・・・が大人たちは平気そうだし、隊の人間が? いやそんなことはできなかった・・・と考えていると、凜が、

「由希ちゃんがね魔法使いになったようなの」

 ・・・へっ


「私の時とおんなじ、ばらばらになって再構築される感じが昨夜あったんだって」

「おいおい、達男もおんなじことを言っていたぞ・・・これで2人・・・ほかの人間も聞いてみるか、ただ大人は大丈夫なようだから子供だけが対象だな」


 順に体調が悪くなかったか聞くと、中学生全員と兄貴が寝込んでいると高津さんが言っていた。

 どこで・・・あっあの時・・・小田3尉にキスされた時に確か

「さっき見たわよ、階段のところで・・・急激な魔素の高まりを感じて振り返ったら美馬ちゃんとチューしてた・・・から私もしてみました・・・えへ」

 と言っていた、探査魔法を使っていて美馬さんとキスした時に暴走させて・・・あちゃぁ・・・


 遊園地へ向かうため、バスに乗りながらきっとそうだと答えにたどり着く・・・高津さんに説明しないと、彼女はプロになるため頑張っている、事故とはいえ夢を奪ってしまう・・・


 周りを見回すと、達男の隣に座り何か話し込んでいる・・・

「達男と高津さんちょっといいかな?」

「ああどうした?」

「昨日ちょっとミスって全員と言っても中高生だけだけど、魔法使いにしてしまったようだ、すまない」

「やっぱり、あれって深見君の仕業だったの?」

「ああちょっとミスって全員魔素を浴びせてしまったみたいで、本当にごめん」


「よくわからないけど、魔法を使えるようになったの?」

「そうなんだ、昨夜体の再構築をしてしまったんだろう?」

「ああ、再構築なんだ、末端から感覚がなくなって今度はひどい痛みで・・・」

「事故なの?」

「ああ、昨日氷穴に行って、その時あの場所はダンジョンになっていたんだ、それで探査魔法を使っていたんだけど、ちょっと事故があって近くに居た人間に高濃度の魔素を浴びせさせてしまって」


「体の再構築があったということは、まず間違いなく魔法使いになっている」

「ただ、軍の研究によると得意不得意はあるようだけど・・・」


「申し訳ないけど、軍に報告は必要で高津さんは、もうプロのテニスプレーヤにはなれないかもしれない、本当にごめん」

「どういう事故だったの?」


「あとっ・・・ええと・・・言わなきゃダメ?」

「当然」

「え~と、探査魔法を使っているときに目の前で滑って、こけそうになった美馬さんを助けようと思ったらはずみでキスしちゃって魔力が暴走しちゃって・・・」

「キスしたんだ!」

「うん、それで・・・」


「ああ良いよ、そうかぁキスしたんだ・・・」

「それで、意識すれば多分魔法が使えるようになっているから・・・」

「美馬ちゃん大事にしてね」

「ああ、はい」


 仕方なく端末で、山本大佐に報告をする、やはりどういう事故か聞かれてしまい、同級生にキスしてしまい魔法が暴走したことを報告する、大佐からの返事はじゃあしょうがないなだった・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る