バウンダリ編 第2章 第19話 休暇
と言うことで夏休みだが、家族の仕事の関係上今日は金曜日の夕方、今日から2泊3日で日曜日の夕方に帰ってくる予定で各家を回りながら、バスが関係者?をピックアップして行く。
知らない間に、旅のしおりが作成されテーマは特訓と交流となっていた、どこの格闘系ジムの他流試合だよって思うようなテーマだな。
バスに、乗ってくる家族が増えるたび親同士は挨拶合戦を行っている。
達男と旅のしおりを見ながら、テニスするなら明日の午前中かと計画を立てていたが、高津さんと美馬さんからえー遊ばないの?の苦情が来た??目的はテニスの特訓だったよね?
話し合いの結果、時間があればテニスをするということに変更された。しおりの特訓という文字はこの時点で崩壊したようだ。
おや?挨拶合戦をしていた親同士だが、何か雰囲気がおかしくなっていた、うちの親がその辺りは娘さんと話し合いをと言っている、あとで母さんに聞くと飛田3尉と小田3尉の両親だったが、ちょっと彼の方に問題があってすぐには結婚はできないが紹介するね、と言われており問題を持った彼とは一体何だと、のこのこ顔を出すなら問い詰めようと意気込んできていたらしい。
まあ普通に考えつくのは相手は二股野郎でまだ離婚調停中で結婚できないとかそんな話できっと騙されている、ろくでもない相手だと双方の親たちは思っていたようだ、まさか娘が好きになったという相手が中学生だとは予想もしていなかったらしく、問題があるのは息子さんではなく娘の方だったと納得してくれたようだ、と疲れた感じで説明してくれた。
一応、息子に好意を抱いてくれるのは非常にうれしいと、フォローしておいたからと言われたが、言われた親も心中複雑だよね。
まあ、同じバスの中で話題の中学生は同級生の女の子たちと、ああでもないこうでもないと、旅のしおりを見ながら楽しそうにしているように見えている。
どう考えても娘がと思うが・・・不思議なのは同様の家族がもう一つあることだ、飛田家と小田家は互いに思いつく限りの妄想を話し合っているようだが・・・はてさて・・・。
ちなみに、飛田3尉と小田3尉は基地から直接宿に来ることになっている。
小一時間で宿?保養所に到着し、運転手さんにお礼を言いながら降りていると、時間が時間なので受付で行ってくれればすぐに食事もできます、とのことだが食事の予定時間を伝えてねという事かな? 家族で来たので、家や高津さんと美馬さんの所は兄弟が一緒だから全員で20人を超えている、飛田3尉のお兄さんや小田3尉の弟さんは予定が合わなくて来れなかったようだ。
ワイワイと、受付をしていると飛田3尉と小田3尉も到着したが、部屋が決まるとそれぞれの家族に引きずられていった、食事は一時間後となった。
荷物を置いて、早速展望温泉に行くことにした、隣の部屋の達男を誘い大浴場に行く・・・おい達男知っていたか・・・夜は風景なんか一切見えないんだぜ。
まあ、ここからの景色は山だからなあ・・・うっすらと輪郭は見えるな、おっ星はきれいだ・・・
食事は、各部屋ではなくちょっとした宴会場でする様で移動する、入ってみると結構大きい広間にポツンとテーブルが置かれていた、なんだかハイテンションな小田3尉に聞くと大体食堂か部屋でみんな食事を取るから宴会と言うといつもこんな感じらしい、軍でも時々利用するようだ。
まあ、何はともあれ適当に席について、乾杯をしようかとなったが、この集まりの目的と言うところで躓いてしまった、結局深見家を中心とした交流会と言うことになった。
理由としては、この会の経費は軍から先日の依頼のお礼と言うことで出ている事、両方の関係者の中心が深見家であると飛田3尉が語ってくれた。
いいけど、この前の魔法使い部隊の救出とかまでしゃべっているが良いのか? あっ小田3尉から蹴りが入った。
結局「導人君ありがとう」と言う唱和がされ乾杯となった。
おや、飛田家と小田家はさっきまで疲れた顔をしていたけれど、ちらちらとこちらを見ながら各3尉と話をしているようだ、頻繁に目が合う、いろいろ考えた結果対角に席を取ったのが間違いだったか。
最近すっかりおとなしくなった凜は、美馬さんの妹さんがクラスメイトらしく楽しくしゃべっている。
時間がたち、大人たちの方はなんだか酔っ払いで混沌としてきたので、受付に行きテニスコートの利用について話を聞きに行くと、23時まで使用できるとのことなので一式レンタルして達男と軽く打ちに行く、基本的なルールしかわからないが
サーバーとレシーバーに分かれ40ポイント先取すれば1ゲームを取れるそしたらサーバーとレシーバーが入れ替わる、6ゲームを取れば1セットくらいかな、ああ奇数ゲームでチェンジコートがある。
ネットを張って、適当に順番を決めて打ち始める、サーブは2回失敗すると相手にポイントが入ってしまう。
適当にラリーしながら体の使い方を考える、基本的に前後左右へのダッシュとストップそれの繰り返しだ、こんなもの1ゲームも普通は持たない・・・食べたばかりだから余計にしんどい・・・達男がすぐに倒れたので、体重の掛け方と重心について
考えながら、少し動き回ってみる・・・これは膝に来るなあ、重心が浮いちゃうと体が流れるこれは武道と同じだね、ただ、走って止まるときの負担がきつい、よくこんなこと何時間もやっているなと感心していると、高津さんと美馬さんがやって来た。
「何だ、誘ってくれればいいのに」
と言ってきたが
「まじめにやったことがないから、少し体の使い方を確認しようと思って」
「ふーん、どうだった?」
「基本は体を使う時の注意点は同じ感じだけれど、ダッシュとストップがものすごく大変、尊敬するよ」
「そっそうでしょ、大変なのよ」
んっ何を焦っているんだ?
「それで、ダッシュは気を付ければいいけど、止まるときに重心を落としつつさらに足が滑らないようにすると膝に結構負担が来るよね」
と美馬さんと話していると、
「あれ? 高津さんは?」
と見回すとコートで転がっている達男を蹴っていた、神聖なコートで寝るなと言うことだ。
話を聞くと高津さんはテニスクラブにも通っていて、プロを目指しているらしい。
そんな様子をビール片手に覗き見る、瞳が2対・・・
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