バウンダリ編 第2章 第15話 吃驚
夏休みも近づく7月のある日、振り込まれていた給与のことや、クラスの女の子とまた試験明けにカラオケに行く約束をして導人は少し浮かれながら帰宅をした。
「ただいま」
と言いながらリビングを覗くと・・・
飛田3尉が座っていた・・・
それを見て固まっていると、ダイニングで母さんが手招きをしていた・・・
「あの子は一体・・・どういうことなの?」
こっちも事情がよくわからないので、母さんから話を聞くと・・・
チャイムが鳴ったので玄関に出てみると、白いドレスをまとい、つば広の白い帽子をかぶってにこやかな笑みを浮かべた、お嬢様バージョンの飛田3尉が立っていたそうだ。
要件を聞くとご挨拶に伺いましたと言うことで、導人の知り合いのようなので、とりあえず上がってもらい、話を聞くと命の恩人から話が始まり彼は素晴らしいとほめたたえ、恥ずかしながらこの年になって初めて彼に生まれ変わるような素晴らしい体験させてもらっただの言った後、導人が未成年だから正式に家族の方にご挨拶をして、公認の付き合いをしたいと締めくくったようだ・・・
「彼女が年上なのは聞いたけど、あんたその年で彼女に何をしたの? 生まれ変わるような体験ていったい? 仕事もしているけれどあんたまだ中学生なのよ!」
「あーたぶん、母さんが思っていることと違う、ちょっと証言者を呼ぶけれど、その前にちょっと説明すると、依頼を受けて魔法を与えた5人のうちの一人があそこに座っている飛田3尉なんだよ、で僕のことを気に入ってくれたようなんだけど思い込みが激しい人で・・・ちょっと保護者に連絡してくる」
と言って導人は部屋に上がった。
荷物を置き電話の登録ボタンを押す、2~3度コール音がして相手が出る。
「あっ、小田3尉でしょうか? 深見です」
「あら深見君、デートのお誘い?」
「えっええ~と、それもいいんですが、今日家に帰るとなぜか飛田3尉が来ていて」
「ああ゛? ちょっと、今すぐ捕獲に行くから住所を教えてくれる?」
「はい、お手数をおかけしてすいません」
「いいのよ、すぐ行くわ」
導人はリビングに降りて行き、飛田3尉に
「今日はどうしたんですか? 突然」
と話しかける、飛田3尉は導人を少し上目遣いな感じで目を留めると、
「ちゃんと、導人くんの家族の方に一度ご挨拶をしておいた方がいいと思って、導人くんはまだ中学生だしね」
セリフの後にハートが見えた気がする・・・いやちがう、なぜ挨拶する必要があるのかを知りたいのだが・・・言葉が出なかった。
あまりにもにこやかで、おじょうさんな感じの飛田3尉はとてもかわいい感じで・・・でもそれは微妙なバランスの上に存在しているような気がする、僕が何かを言うと壊れてしまいそうな・・・。
「すみませんね、頂いたゼリーに合わせて温かいお茶にしたけれど、冷たい飲み物のの方がよかったかしら?」
母さんが、お茶と頂いたゼリーを持ってきた、
「いえ、お母さまお構いなく」
「ええと、それでどう言う話だったかしら?」
「はい、導人くんと先日お話をして、まずお友達から、お付き合いを始めることとなりまして、導人くんはまだ中学生ですから一度ご家族にご挨拶をしておいた方がいいと思いまして、急で申し訳ありませんがお伺いをさせていただきました」
「・・・ああ、それはご丁寧にありがとうございます」
「それで、お友達というには導人とは、少しお年が離れているように感じるのだけど?」
「一般的に女の方が長生きしますし、私、体は丈夫なので大丈夫です」
「・・・そう・・・そうね」
それからしばらく彼女は僕がどれだけすごくて、自分がどれだけ愛しているかを語った。
すると、玄関からチャイムの音がし母さんが席を立つ、二人で置いて行かれるとどんな顔していいかがわからない、さすがにこんなに褒められ、ストレートに好きと言われたのも初めてだ、それも親の前で・・・。
飛田3尉は、すごく満足そうな幸せな微笑みを浮かべている・・・
「導人、お客さんがいらしたのだけどここに通してもいい?」
「多分関係者だから良いよ」
「そう、お菓子頂いたわよ」
「へ?」
なんでだろう? 飛田3尉を確保しに小田3尉が来たんじゃなかったのか?
すると、やはり小田3尉だったが、こちらもお嬢さんスタイルで、少しふんわりしたチュニックにほっそりしたパンツを合わせた動きやすそうなコーデだった。
確保するため、フル武装で来ると思っていたがびっくりした。
部屋に入って来た小田3尉は、飛田3尉を一瞥すると、母さんに突然来た非礼を詫び、飛田3尉の工程をほぼ繰り返した、最後の締めくくりが〈末永くよろしくします〉ってなに?
さすがに母さんも、二人に
「お二方共に話は分かりました、まあ導人もまだ若いのでどうなるかは分かりませんが、よろしくお願いします」
と返事をしていた・・・あれ?
二人を、玄関に見送り戻ってくると母さんが
「子供だと思っていたけれど、やるもんねぇ」
と嬉しそうに台所に向かった。
なぜかその晩御飯には、赤飯が出された。
深見 導人 15歳 ある夏の日のことであった・・・
みーんみーん、なぜかどんどんSF宇宙というカテゴリーから離れて行っている気がします・・・まだ公開はしていませんがドロドロしたヒューマンドラマの下書きをしていてそっちに比べて幼い恋愛模様の為、書いていると楽しいのでまだ続きます・・・青春て良いなあ・・・作者心のつぶやき
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