バウンダリ編 第19話 練習
凛が手のひらを見ながら意識を集中している・・・
更に、集中する・・・
「・・・」
「だめだね・・・」
「えぇーなんで・・・こんなにお願いしているのに・・・」
「お願いじゃなくてイメージだよ、例えば手のひらの中心に周りから霧が吸い込まれていくような」
「んんー、できているつもりなんだけどな・・・」
導人は、自分の手を見ながら霧を集める、
「んー見えていると出来る、見えていないとできない・・・」
ふと、霧を感じるだけなら行けるかもしれない・・・あっ
「凛、手のひら、手のひら」
「へっ」
「構えてみて」
「こう?」
手のひらを上に向ける凛
「ちょっと、そのままで」
導人は霧を凛の手のひらにぶつける状態を意識をする、
「手のひらになにか感じるか?」
「ん~ん、なんにも」
感知できないということか? 手のひらから浸透するように変更、危険があるとまずいので少量浸透させるようにまず右手のみに当てる。
「どう?なにか分かる? 」
「んー」
少し浸透する量を増やす・・・
「あっ右手だけが暖かくなってきた」
「浸透してきている感じはあるか? 今こちらで命令して霧を右手だけに浸透させている状態だけど」
「温かいのは分かるけど・・・いま肘のあたりまで来た」
「一度止めよう」
「えっ、まあ良いか、まだ温かい感じは残っているけど」
「じゃあ、その温かさを移動させることはできない?」
「頭の中で温かいものを赤にでも決めてそれが広がっていくとか移動するイメージで出来る?」
「んーーあっできた」
「おっできたか」
「でも拡散しちゃった」
「今度は、自分でその温かいものを空気中から取り込む感じでやってみて」
「んー」
おっ、霧に動きがある・・・おお手のひらに吸い込まれだした
「手のひらに吸い込まれだした」
「ほんとに?」
「うん、その感じを覚えていて」
「あ温かくなってきた」
「そしたら、体内循環ただあまり循環させると危ないから少しづつにして、徐々に鳴らしたほうが良いと思う」
「なにかなるの?」
「うん、力が強くなったりする」
「すごい、頭も良くなったりする?」
「へっ」
「テストで100点取ったじゃん」
「関係あるのかな?」
「良くなるなら、大発見だよ」
と話している間も、霧を取り込み循環しているようだ。
「なんとなく理解できたようだな」
さっきから取り込んだり止めたりしているのが見える。
「魔法にする場合は、体に取り込まずに位置を決めて少し集めて水なら水になれと命令?お願い?する感じ、イメージが凄く大事だ」
「んーーあっ」
手のひらに、ちっちゃな水の玉が浮いている。
「「できた!」」
「後は、練習あるのみだけど火は家の中でやめよう」
「うん、この感じで練習する」
慌てて、部屋に帰っていった。
忘れないうちに、レポートにまとめてしまおう、机に向かってレポートを書き始める。
その晩家の一室、凛の部屋で凛はもだえていた。
さっきのイメージを忘れないうちにとベッドに転がりイメージをする、霧を体全体に浴び取り込みそして馴染ませる、それを少しの休憩だけで何セットも繰り返す、すると突然全身が痛みだし、すべての細胞が壊され作り変えられるようなイメージが頭の中に浮かぶ・・・意識を落とし痛みで目を覚ます・・・
6時間を過ぎた頃、痛みが落ち着き始め、凛はそのまま意識を落とし寝てしまった。
朝になり凛が起きてこないため、母さんが起こしに行くと、凛は一晩で身長が少し伸び体型がすっかり少女から娘になっていた。
うちの子どもたちはみんな、どうしちゃったのかしらね?と母さんは電話の所に行くと凛の欠席を連絡した。
また、予想外の服代がかかると、ため息を付く母さんだった。
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