第59話 馬鹿二人
「お、やってるね」
学校に戻り図書室の扉を開けると、雄哉にスパルタ授業をされている二人の姿を見つけた。
「陽太先生~」
雄哉のスパルタにビビり散らかした二人は、俺の姿を見るや否や駆けつけて来て、足元にしがみついた。
「どうした? 雄哉のスパルタは今に始まったことじゃないだろ?」
当然のように返すと、
「今回はいつにも増して……」
亮太は恐る恐る雄哉の方を振り返る。亮太の視線の先にいる雄哉は、鬼のような形相で二人を睨みつけている。
「おっと。今回はヤバい?」
雄哉の絶望的な表情から察して、俺は二人を連れてテキストが乱雑に開かれた机に向かった。
「どんな感じよ」
「今回はマジでやばい。赤点回避もやっとってところ」
雄哉の疲れた表情、それと一切、手の付けられていないテキストを見て今回の二人のヤバさが容易に想像できた。
「さすがにヤバいな」
「陽太先生ぃ」
藁にもすがる思いで俺を見る二人に
「大丈夫。バカでもやれば出来る」
と完全なはったりを言って、勉強のモチベーションになる多少なりの希望を二人に与えた。
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