第34話 良心の呵責
「夏祭りまでの付き合いだろ?」
「まぁな」
雄哉のその一言で僕は思い出した。これが、罰ゲームだったってことを。
「どうする? ネタばらしは盛大にか?」
「さすがにそれは……」
栞のことを考えるとちょっと気が引けてそう言うと、言葉を遮るように亮太が
「夢見させてもらったんだから、それぐらいいいっしょ!」
悪びれた様子もなく、そう言い放った。
「夢見せてって……」
「いや、そうだろ? あのままだったら絶対に体験できないこと出来たんだからよ」
「それに、陽太に告られてなかったらさ、あいつ幽霊のまま陽に当たることもなかったんだからな」
「それな!」
なにも言えなかった。三人の言葉に納得してしまった自分に腹が立って。栞を騙している自分が許せなくて。今、誰かを傷つけていることを知って……。
「それじゃあ夏祭りの日にテッテレ~で行くか!」
「賛成!」
「異議なし」
「よ~し、決定! じゃ、そゆことで」
「またな!」
「お、おう」
後半の話は全く耳に入ってきていなかったけど、別れの言葉だけを曖昧に返して俺は一人、家路を歩いた。
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