教科書をじっくり眺めてみよう!
「あれ?」
「どうかしたか、田中」
「山川の教科書、俺のよりも高級品だ! ずるいぞ山川、そんなことあってたまるか!」
「同意だよ、そんなことあってたまるか。俺もお前も全く同じ教科書に決まってるだろ」
「だってだって、お前の教科書のほうが情報量が多いもん! 詳しい解説が付いてるし、大事そうな場所にマーカーしてあるし! そう言えば、井上や漆谷も高級教科書を持ってた気がする……クラス内ですらこの落差、嗚呼格差社会ニッポン!」
「言いがかりも甚だしい。それは俺が自分で書き込んで、マーカーしただけだ。ずるいどころか、努力の成果だろ」
「あのなぁ、山川。小学校の時、先生に『ものはだいじにしなさい』って教えられただろ」
「この上いちゃもんを重ねるか。借り物ならともかく、勉強に役立てることが教科書の使用目的なんだから、『大事にする』と『有効的に活用する』は両立可能だ。教科書にラクガキやらパラパラ漫画やらを書き込んでるお前は、大いに反省すべきだけどな」
「そうそう、これ見てくれよ山川! 題して『大福は空を飛ぶ』! 現国の教科書を丸ごと使った超大作だぞ!」
「ひたすら丸が描いてあるだけじゃないか」
「山川の教科書にも描いてやるよ、ずっと素敵になるぞ! 題して、『ハンペンは海を行く』!」
「ひたすら三角を描くつもりだな?」
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