始業ベルに耳を澄ませてみよう!
「♪きーんこーん、かーんこーん~」
「はいはい、似てる似てる。気が済んだなら、田中、とっとと自分の席に戻れよ」
「なあ、山川。始業ベルの音ってさ、小・中・高とあまり変わらないよな。もっと色々なパターンがあったら楽しいのに」
「また突拍子も無く妙なことを。授業始まるぞ」
「例えば、ベルの代わりに最近の流行曲を流せば、みんなやる気が出ると思うんだよな」
「むしろ集中が削がれるんじゃないのか。全校生徒がその流行曲を好きってことも無いだろうし」
「えー? じゃあ、『威風堂々』とか『惑星』みたいなクラシックは? 迫力あるし、よっしゃあ、やるぞ! って気分にならないかな」
「たったの数秒間じゃ、主題部分だけでも半端に切れるだろうしなぁ……お前の口からそんな曲名が出てくることに驚いた」
「あ、それならいっそ、生放送で! 体育の先生とかが、『全体、着席ーっ!』って号令をかければ、条件反射で素早く着席しそう!」
「それはなんか、戦時中みたいな閉塞感があって嫌だ」
「だったら可愛い女子の声と、かっこいい男子の声で! それぞれ校内で人気がある生徒を全校投票で選出する!」
「随所で確執を生みそうな発想はよせ」
「男子バージョンは、憎たらしいが山川になる可能性大だな。甘ったるーい囁きボイスで、『ハァイ、俺の可愛い子猫ちゃんたち☆ もう授業が始まるぜ☆ そろそろ席についてくれないかな……☆』」
「田中、クラス一同すでに着席してるんだが。先生来てるんだが」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます