遠くへと足を伸ばそう!
「♪えーんそっく、えーんそっく、たーのしーいな~っと!」
「田中、バス移動の時点から浮かれるな。今からはしゃぎ過ぎて見学中に大人しくなるなら好都合だけど。それにしても、高校生にもなって海洋水族館に遠足とはな」
「馬鹿野郎、山川! 海はなぁ、生命の母なんだよ! 全ての始まりなんだよ! 決して軽んじていい存在じゃねぇんだよ!」
「あーあー、イベント日のお前のテンションに水を差した俺が悪かったよ」
「ところで山川、俺、バスガイドの真似事してみたくて、水族館のパンフレットに載ってる魚を調べてみたんだよ。説明してやるから、耳の穴かっぽじって聞いてくれ!」
「はいはい、お好きなように」
「えー、左上の写真はイトヨリダイでございます。本州中部以南、東シナ海、インド洋に分布し、体色は赤みをおびて美しく、黄色の縦線が数本あります」
「まさか暗記までしてるとは」
「肉は白く、味は淡泊で上品なので、ムニエルやフライに向きます」
「……」
「えー、中段右側の写真はヒラマサでございます。日本近海の暖水地域に多く、全長は八十センチ前後です。見た目も味もブリに似ておりますが、ブリに比べて血合い肉が少なく、刺身、照り焼き、煮付けなどに向きます」
「……」
「腹、減ってきたな?」
「何しに行く気だ、お前」
※本日の替え歌元:「おべんとう」 天野蝶作詞/一宮道子作曲
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