新入生を勧誘しよう!

「♪いっちねんせ~になった~ら~、いっちねんせ~になった~ら~……ともだち、ひとりは、できるか、な……?」

「田中。これまでのつらい過去と、恐らくこの先も変わらないであろう未来を暗示するような歌詞改変はやめろ」

「やー、この時期は入ったばかりの一年生があっちこっちでウロウロしてて、なんとも初々しいな!」

「二年生以上ともなると、態度も顔もふてぶてしいからな。ちなみに田中、サッカー部の新勧の調子はどうだよ。新入生、どれくらい入りそうだ?」

「入部希望者なら、そこそこ集まってきてるぞ。スポーツ推薦も何人かいるし、わりとすぐに戦力になりそうだな。テニス部は?」

「人数は結構集まってきたけど、そのうち何人が辞めるか、ってところだな」

「というか、俺は知ってるぞ山川、テニス部の薄汚いやり口を! ビラ配りの時、男子の新入生には川上(天然可愛い系女子)が配りに行って、女子は山川が集中的に勧誘してるだろ! あーやだやだ、外見で釣ろうって魂胆が見え見えなんだよ!」

「先輩命令で、俺が女子を中心にビラを配ったのは認めるけどな。そんなこと言ったら、バスケ部は三浦(クール系イケメン)が一人で釣りまくってたぞ」

「よそはよそ、うちはうち!」

「バスケ部もテニス部も、サッカー部から見れば『よそ』じゃないのか」

「まったく、山川の外見に騙されるミーハーな女の子たちに教えてやりたいね! お前の腹の中が、いかに暗黒で充たされているのかを!」

「『疾風のエースストライカー田中先輩』に憧れてサッカー部に入部するいたいけな下級生に教えてやりたいね、お前の頭の中が、いかに空気で充たされているのかを」




※本日の替え歌元:「一年生になったら」 まど・みちお作詞/山本直純作曲

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