板書は正確に行おう!

「山川、山川! さっきの世界史のノート見せて! あちこち写し損ねて抜けちゃったんだよ」

「なんだ田中、珍しいな。いつもはノートなんてまともにとってないだろ」

「うん、だからたまには完璧にノートを仕上げてやろうと思ってさ。先生の話を耳から耳へ貫通させてまで頑張ったんだぞ」

「聞けよ、話は。まぁ、寝てるよりはずっとマシか。それで、抜けてるのはどこだ?」

「『中世(   )社会の安定→(     )皇帝(        )1世の救援要請((        )朝の小アジア侵入・(   )占領)、ローマ教皇(       )2世の(       )世界統合の夢』……」

「試験問題? どういう抜け方だよ、なんで重要語句だけすっ飛ばすんだ」

「さあ? なんせ、睡魔と食欲と落書願望に負けまいと必死だったからなぁ」

「多いな、敵が。でもこれなら、虫食い部分に赤ペンで語句を書き込めば、試験の時にシートで隠して勉強しやすくなるな」

「……そう! その通り! そこまで考えてあえて抜かしたんだよ、勿論! まったく俺ときたら、どこまでも賢いんだから!」

「『へー、そんな風に勉強するのか~』って顔に書いてあるぞ」

「……よし、書き終わったぞ! 山川、もう一カ所写したいところがあるんだけど」

「はいはい、どこだよ」

「『(    )会が(  )定し、(     )産(   )大した結(  )、(  )剰生(      )交(  )が活(   )り、都(  )と商(   )たたびさか(      )』……」

「暗号解読?」

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