【最終話】第12話 打ち切り作家、明日を綴る
数日後。ツボミ寮の俺の部屋には、いつも通りの光景があった。
「旦那様ー! 今日こそはコンビニの『新作スイーツ結界』を攻略しに行きましょう!」
白銀の髪を揺らし、マシロが俺のベッドで跳ねる。彼女は消えなかった。俺が物語を「連載中」にし続ける限り、彼女はこの世界に存在し続ける。
「マシロちゃん、まずは私のトレーニングに付き合いなさい! 腹筋100回よ!」
琥珀先輩がプロテインを片手に乱入してくる。
「二人とも、黒白君の執筆の邪魔をしないの。さあ黒白君、第2巻のプロットを出しなさい」
葵会長が眼鏡を光らせながら、俺の背後で原稿を催促する。
「……もう、勘弁してください。俺の風呂場は公共施設じゃないんですよ」
俺は苦笑いしながら、ノートPCを開いた。画面には、新しい白紙のページ。
「……ま、いっか。ネタには困らないしな」
俺の横で、銀髪のエルフがアヒルくん2号を抱えて、世界一幸せそうに笑った。
俺たちの物語は、まだ始まったばかりだ。
(完)
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打ち切り作家の俺の風呂場に銀髪エルフが湧いた件 σ懐古霊σ @kaikorei_
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