第11話 完結させない物語
「……書けるかよ。こんな結末、俺は認めない!」
俺は狂ったようにキーボードを叩き始めた。
『──物語は完結しない。この物語は、永遠に続く日常のプロットである。マシロ・L・エリュシオンはこの世界の住人として再定義され、俺の「一生の居候」となる!』
「黒白君、そんな強引な設定……!」
「整合性なんて知るか! 俺が作者だ、俺がルールだ!」
画面にエラーメッセージが出る。文字が化ける。だが、俺はタイピングをやめなかった。マシロの、あの生意気で、世間知らずで、最高に可愛い笑顔を失いたくない。
「旦那様……もういいわよ。十分楽しかったわ。貴方の書いた私、世界で一番幸せなヒロインだったもの」
「黙ってろ、マシロ! お前は俺のヒロインだろ! 勝手に退場すんな!」
作家としての全霊を込め、俺は最後のエンターキーを叩き込んだ。
その瞬間、俺の部屋が真っ白な光に包まれた。
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