第9話 コンビニ決戦、再び

 ​数日後。刺客は再び現れた。場所は真白がお気に入りの「例のコンビニ」の前だ。


「今度こそ終わりよ、不浄な者たち。我が魔力で、この『供物殿』ごと灰にしてくれるわ!」


 ​「ああっ、私の肉まんの供給源が!」

 マシロが絶望の声を上げる。


 ​「黒白君、今よ! 私たちで考えた『最強のヒロイン共闘プロット』を打ち込んで!」

 葵の指示に従い、俺は指が火を吹くほどの勢いでキーボードを叩く。


 ​『──琥珀の拳は炎を纏い、真白の歌声は敵の魔力を霧散させる。そして、葵の冷徹な指揮が、敵の弱点を完全に暴き出した!』


「いくわよ、マシロ!」


「ええ、琥珀お姉様!」

 二人のヒロインが、俺の書いたテキスト通りに光を纏って突撃する。

 ​琥珀の燃える正拳突きと、真白の放つ魔力のアヒルが、刺客の武器を粉砕した。


「……負けたわ。まさか、愛と食欲と『打ち切り設定』に負けるなんて……」


 刺客は光の粒子となって消え……るかと思いきや、なぜかアヒルくん3号に変化してしまった。

「あ、これ、私が『敵はアヒルになる』って書き足しちゃったせいだ……」

 マシロはぼそっと呟いた。

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