「ひとつ」#言葉の添え木より


約束ができる指は一つしかない。

小指でも薬指でも、

あなたと約束できる指はひとつだった。

あれこれが正しいと思わされて、

酸いも甘いも感じてきたと思っていた。

だけれど、出会う。

初めての感覚は、たったひとつ。

この指を捧げられる程の愛だった。

あなたが望むなら、いくらでも

星の数でも、見る夢の数でも

ひとつの幸せの数を指折り数えた



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