第13話領地最後の里(殿様サイド)

 ―忍びの里―


「おぉ酒井殿…今日はどのようなご用向きで?」

「うむ…影丸殿…忍びを雇いたいのじゃがこの里で一番の使い手はどなたかな?」

「それなら我が子である五郎丸ですな…五郎丸!ここへ!」


 名前を呼ばれると共に気配を感じさせず現れる忍者

(ふむ…確かにこやつは凄腕…他で見た忍びよりも数段上なのは間違いない)


「酒井殿どうなされた? 五郎丸では不服でございますか?」


「いや…充分召抱えるに値する腕前…ただ主が求めているのは、近接に特化した忍びなのじゃ…しかしこの五郎丸殿の腕も確か…もしよろしければ召抱えたいのじゃが?」


「権俵家に仕えられるとは光栄の極みでございます…五郎丸! 励めよ」

「はっ! 父上!」


「ところで酒井殿…つかぬ事をお聞きしますが、誰か決まった人物を召し抱えたいのですか?酒井殿の様子から察するに五郎丸よりも実力がありそうな人物を探してる様に見受けられましたので…」


 主水は話していいか悩んだものの…

 手掛かりになるかもと影丸に話してみた。


「俄かには信じられぬ話ですね…父上」

「あぁ…だが傑物なのは間違いないだろう…」


 二人はまだ知らない、その人物が追い出された犬丸という事を…


「その傑物は結局この里にもおらなんだ…何処におるのかぉ…」




 こうして犬丸の探索は領地最後の里を最後に一旦打ち切られる…

 そして時は流れる…

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