第14話三年の月日の巻

 犬丸は未だ召抱えられていなかった。

 しかしめげずに仕官先を探しつつ、修行(荒行)をこなしながら犬丸は旅を続けていた。

 そんな旅を三年…


 三年の月日…それは犬丸を完成させる程の期間だった…

 筋力、跳躍力、敏捷性、投擲の威力…それらを飛躍的に高めるのには充分すぎる期間…


 さて…そんな犬丸だったのだが、長い間旅をしていたせいか、最近では少し故郷が恋しくなってきていた…何処にも仕える事も出来なかったのも大きく影響しているのは言うまでもない…

 いくらめげない犬丸と言えど数年も断られ続けているのだから仕方のない話ではあった…こうして犬丸は気分転換を兼ねて故郷へと戻る事にした。


「たまには故郷へ戻るか…少し気持ちも切り替えたいしね…」


 独り言ちると故郷の方へ向かってのんびりと歩き始めた…




 この時犬丸の齢十九歳…活躍の時が刻々と近づいていた

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