第17話朝のロティ
「はわぁ~。おはようございます凪様」
セレーネが戻ってくるのを待っている凪の前に、まだ眠たそうなロティがリビングへとやってくる。
セレーネは特に言ってはいなかったが、リビングにやってきたロティは寝間着姿で髪もまだ乱れている状態から察することができた。
ロティは朝が弱い。
それも相当に。
きっと凪のことを思って無理やり早く起きたのだろう、凪の前でひたすらにあくびと目をこする行為を繰り返している。
そんなロティを見て、凪は気を遣わずに思ったことを言う。
「ロティ、俺は大丈夫だから寝ててもいいよ」
「い、いえ。せめてお見送りするまでは起きておきます…」
ロティは無理やり目を見開く。
そして、凪がまだ飲んだことのない緑色のドリンクをコップに注ぎのどへと流し込む。
朝一番に飲むドリンクなのだから落ち着く味を想像する凪。
しかし、ドリンクを飲んだセレーネの第一声、
「ぷはぁ~」
ロティの反応は、まるでビールを飲んだ中年のおじさんのようだった。
そのまま凪はロティを眺めていると、ロティがストレッチのような軽い運動をしだした。
どこか気分が高揚していてテンションが高くなっている感じもする。
原因は100%ドリンクのせいだ。
しかし、気分が高揚しているロティに絡まれなければどうってことないは凪、ロティも当初の目的の『目覚める』ということはできているので、何の問題もないと思う。
そんな凪は、すぐ近くで一人テンションが上がっているロティを放っておき、セレーネが戻ってくるのを待つ。
15分ほどこの状態が続いた時だった。
リビングの扉が開き、セレーネが戻ってくる。
「戻ったわ…って、ロティ。あなたまたあのドリンクを飲んだわけ?」
「あ!セレーネ様!おはようございます♪」
ロティの返事を聞き完全に理解したセレーネは呆れたように溜息をつく。
どうやらロティがこの状態になったのは初めてではないらしい。
セレーネは手馴れているように気分が高まった状態のロティを対処し、時間を確認する。
「あっ!もうこんな時間じゃない急いで出るわよ」
凪は慌てるセレーネについていく。
凪は思う。
今日からいろんなことが起こるが、絶対めんどくさいことしかないだろうと。
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