第6話 こーとーばっ



「その日、全世界の言葉達は立ち上がった」


「この世界にある言語の壁を越えて見せると」


 こーとーばっ


 声援を送る


 こーとーばっ


 頑張れと叫ぶ


 こーとーば


 声の限りに言い続ける


「言葉の違いが争いを呼ぶならば」


「その違いをなくしてしまえば良いのだ!」


 こーとーばっ


 力を湧き立たせる


 こーとーばっ


 心を奮い立たせる


 こーとーば


 命を燃やし続ける


「限界をっ、今ここで超えるっ!」


「世界の平和のためにっ!」


「人々の友好のためにっ!」



「ストーリー」


 魚の言葉が分かるようになってから、魚を食べられなくなったんだ。

 今日は海の向うの国の人たちと、その事で議論しようと思うよ。

 この突然の事態に動揺しているのは、きっとどんな国でも同じだろうからさ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集15 こーとーばっ 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る