第124話 11月5日 土曜日11
「さっき入口のところで中学生?くらいの子に声かけてた」
「――マジで何してるんだか」
ガチで警察にお世話になりそうな回答を聞いたのだった。そりゃ迷子の子を――とかかもしれないけどさ。旺駆里だともう何かやらかしそうな気しかしない。って――中学生くらい――いや、ないな。一瞬胡乃葉を浮かべてしまったが。そこまで小さくないし。その場所に胡乃葉が居るのはおかしからな。俺と一緒に居たし。今はいなくても――だな。さすがに入口には行けないだろうし。って、用もないだろうからな。
「さあね?まあ私は知らないけど、関わったらやばい。ってオーラだったからね」
「でしょうね。俺も関わりたくないし」
「で、楠君。女子と回っていたみたいだけど?詳細は?」
「はい?」
「4人?くらい女の子といたんでしょ?しっかり聞いてるよ?」
急にニヤニヤしながら九条さんが聞いてきた。って、そっちが本題ってか。それを聞くために捕まえてきたのか。
「えっと――」
おいしそうにクレープをかじりだした九条さん。未だニコニコして俺の返事を待っている。にしてもなんでそんなこと知っているんだ?4人ということは――多分東山さんたちとまだ一緒の時のことだと思うけど――その時九条さんも近くに居たのか?全く気が付かなかったぞ。そりゃ――人が多いからかもだが。って、そうか。もう一つ可能性があるか。
「あっ、東山さんに会ったか」
「正解。さっきクレープ待ってる時にたまたま前に居てね。聞いた」
「そういうことか」
東山さん。話すなら話すでちゃんと話してくださいよ。面白がってるだろ。俺先輩。先輩いじりをしないように――。
「で、今は楠君彼女といるって聞いたんだけど――1人?やっぱり慰めた方がいい?」
「何その展開?って、違いますから。すべて間違ってますから」
「えー。違うの?面白くないなー」
「面白さを求めないでください――って、まともな情報流れてないな」
「ってか、本当にどうしたの?1人はおかしくない?」
「いや、ちょっとトイレ行ってるだけですよ」
「あー、そういうこと。タイミングが――だっただけか」
「です。ってか、俺が聞きたい事聞いていいですか?」
「うん?なに?」
「いや、この量なんですか?」
ここで俺やっと大量の食べ物に関して聞くことができた。いやだって、誰かすぐに来るのかなー。と思ったが。今のところ九条さんのお仲間らしき人来ないしね。
「あー、私の――」
「マジ?」
いやいやマジです。めっちゃ食べますね。などと俺が思う前に――。
「っていうと思った?そんなことないって。みんなのだよ。今他の子が飲み物とか別のもの買いに行っててね。私がたまたま早く変えたから場所取り」
「なるほど――って、まさかですけど。その他の子って――この前の……」
すると俺の頭の中には少し前の講義室での出来事が思い出されていた。そしてそれは――あたりだった。
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