第114話 11月5日 土曜日

 大学祭当日。俺は時間に遅れることなく大学へと向かい。先ほど胡乃葉たちと合流し今は大学内を歩いていた。

 ってか、先に言っておくが俺の周り女性しかいませんよ?どういうことかな?自己紹介――は先ほど簡単にしたが。悪い、まさかの女性ばかりの状態を予想していなかったから――いや、胡乃葉と東山さんがいるというのはもちろんわかっていたがね。昨日も2人の名前が出ていたから。

 でもさ、いざ当日。大学で合流となったら――なんか俺の予想より多いわけ。それも全く知らない女性陣がいるわけ。そんなこんなでちょっとパニックだった俺。胡乃葉たちと一緒に居る女性陣は――同級生ということまでしか覚えてない。名前とか全然頭に残ってない現状だった。先に謝っておくか。悪い。

 ちなみに、合流時のことをちょっと話しておくと――。

 俺が言われた通り大学近くで待っていると――まず胡乃葉が俺を見つけて駆け寄ってきてくれた。ここまでは予想していた。そして胡乃葉とともに東山さんもいるんだろうな――とか思っていたのだが。そこからがちょっと違ってね。

 胡乃葉が俺の所にやって来たあとすぐに『あっちです』と、胡乃葉が言ってね。。東山さんだけかと思っていたら、他にもなんか数人――ちなみに胡乃葉は気が付いていなかったみたいだが。ちらっと俺が胡乃葉の来た方を見ると――胡乃葉以外。東山さんとその他の方々がね。いまして、そして、何やらこそこそ楽しそうに東山さんグループが話していたわけよ。

 ちなみに胡乃葉が東山さんたちの方を見た瞬間にはその東山さんグループの会話はなくなり。普通にこちらに手を振っていた。ってか――あの様子。いや、東山さんはわかっているはずなのだが――なんか俺と胡乃葉の関係を――残りの方々は盛大に勘違いしてくれたみたいで。って、待てよ。東山さん入っていたよな――いじられるのか?俺?っか、変に加わらなくていいから、東山さんもその他の方々に俺の事説明して――だったのだが。

 今の状況言っておこうか。俺の前では胡乃葉がいじられまくっている。女性陣になぜか突っつかれまくっている。

 どうやら東山さん――胡乃葉を困らせる方に回ったらしく。なんというか。とりあえずワイワイと?移動中だ。

 

「ねえねえいつからいつから?」

「だから――先輩とはそういうのじゃなくて――」

「毎週ご飯食べに行ってるんだってー」

「姫子ちゃん!説明下手すぎ!」

「おお、胡乃葉詳しく詳しくー」

「どこまで進んだ?」

「ちょっと黙って!?」


 と、とりあえず――俺の前では女性陣が盛り上がってます。胡乃葉を総突っつきで。って、これ――俺がいる必要なかったのでは?俺が居たから。参加したからこんなことになったのでは?もしかして今日の大学祭に行くっていうのは表向きで――裏には、胡乃葉をいじろう!みたいな話が女性陣の中ではあったのだろうか?と考えてしまうよ。


「もう!なんで大学祭でこんな話ばかりなの!」


 ほんとにだな。胡乃葉のいう通りだ。俺たちは既に大学祭の会場に入っているはずなのだが――前は大学祭を楽しんでいるというより――胡乃葉いじりを楽しんでいる状況だった。

 マジで何しに来たんだよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る