第112話 11月4日 金曜日6

 胡乃葉に大学祭に一緒に行かないか?と誘われている俺。その答えは――。


「いいぞ。どうせ予定ないし」

「ほんとですか?いいんですか?」


 どうやら胡乃葉。俺が断るとでも思っていたのか。返事をすると意外――という表情からの笑みに変わった。


「まあ、ちょっとくらい大学を知るかと」

「えっと、じゃあ時間なんですけど――あっ。姫子ちゃんどうするんだろう?」

「聞いてみたらどうだ?」

「そうします」


 それからドーナツ屋までの間に胡乃葉はスマホをポチポチからのお店到着。時間が遅くなったので――。


「持ち帰りで」

「えー」

「……」


 レジのところで、なぜかお姉様にクレームを言われたが――って、いやいや買ってる。あと、お持ち帰りやってるんだから渋らないでというか。ちなみに閉店20分前でね。今から座ってのんびり――という感じではないのでね。って、胡乃葉も普通に付いてきたというか。今日はちゃんと夕食食べているからな。そんなに食える?だったが。俺の後でちゃんと買っていたのだが。


「持ち帰りでお願いします」

「えー」

 

 お姉様に同じ反応をされて、ちょっと困っていた。って、だから持ち帰りを渋らない。

 ということがあったが。何とか俺たちはドーナツゲットからの駅へと再度向かい歩いていた。

 金曜日のドーナツ今週もOK。今週は家でだな。


「って、流れで買ってしまったー」


 ちなみにお店を離れて少し。胡乃葉はそんなことを言っていたな。そして『こんな時間にドーナツ。それに夕食も食べている……』などなどつぶやいていたが。その時に胡乃葉のスマホが鳴った。


「あっ、姫子ちゃん」


 どうやらお返事――と、俺が聞いていると。


「――誘うの遅すぎ。と、怒られました」

「だろうな。もう明日だし」


 どうやらお友達に怒られたらしい。からの、明日の時間も送ってきていたみたいで。

 どうやら明日は東山さんは他に友人何人かと行くらしく。とりあえず朝だけ会おうということになったらしい。

 そして、胡乃葉は東山さんたちと近鉄の駅で朝集合らしいく。そこに突然俺が居ると変というか。どうやら1年生の女子ばかりらしく――俺場違いだな。ということで、俺は明日10時に講義棟前に集合となった。それなら電車も違うからな。変に会うこともなく。普通に大学で合流――になるからな。よしだろう。


 胡乃葉と東山さんのやり取りが終わったころ。俺たちは駅に戻ってきていた。


「胡乃葉は近鉄で帰るよな?そっちの方が胡乃葉は家近いし」


 俺はもちろん送る予定だったので、近鉄の方を見つつ胡乃葉に確認した。


「あっ――はい。そうですね」


 そして俺はまず現在の時刻を見て発車案内を見た。すると、ちょうど近鉄側の四日市方面が消えた。消えたということは――発車した。発車時刻になったということだ。


「あー」

「出ちゃいましたね」


 どうやらちょっとタイミングが悪かった様子。


「――待つか。って、待つしかないな。JRも出たばかり見たいだし」

「ですね」


 それから俺たちは駅のホームへ。少し時間が経ったからか。ホームは空いていたため。俺と胡乃葉はベンチ求めって、なぜかJR側のホームに居るんだよな。いや、胡乃葉がさ『先輩。待っている間にドーナツ食べて――歩きましょう』などと言い出してね。なので俺たちは今『――美味い』という時間を過ごしている。そしてこの後JRで帰って――そこから胡乃葉の家までという予定だ。そりゃいい運動だけどさ。って、『こんな時間に――』とか言っていた胡乃葉も隣でドーナツ頬張ってますがね。おいしそうに食べているよ。さすがドーナツ。


「はっ!普通に食べた!」


 と、胡乃葉が言うまであと111秒くらいか――えっ?長すぎる?仕方ないだろ。まだ胡乃葉の手にはドーナツ残って――あっ、一口で最後いったよ。ハムスターみたいにもぐもぐお隣さん食べてますよ。


 ◆


「はっ!普通に食べた!」 

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