第111話 11月4日 金曜日5
味噌煮込みうどんって、結構腹持ちがいいな。
夕食後ちょっと食後の運動ではないが。俺と胡乃葉は再度駅周辺を歩いていた。ちなみに外に久しぶりに出るともう暗かった。いやー、あっという間だな。
「ってか、人すごいな」
「ですね」
今は駅の方に向かっているのだが。なかなかの人。駅の改札近くはすごい人で、胡乃葉もピッタリ横を歩いている。じゃないとはぐれそうでね。すごいざわざわというか。人だわ。
「とりあえず――名古屋脱出か?」
「ですかね。先輩のお楽しみに行きましょう」
それから俺と胡乃葉は電車に乗りドーナツ屋を目指した。ってか、満員電車。十数分とは思うが――。
「……」
「……」
超胡乃葉と密着状態になっていた。
「――すごい人ですね」
「なんか時間間違ったか?」
「金曜日だからじゃないですかね?」
「あー、明日休みだから?」
「だと――きゃっ」
電車が揺れるたびに胡乃葉が俺を掴む。ちなみに俺たちドア付近で潰されかけている。というか。何とか胡乃葉をドアとの間に挟んで――つぶれないように守っていると言えばいいのか。って、めっちゃぎゅうぎゅう。マジで時間間違ったわ。
「――あ、あの先輩」
「うん?なんだ?」
すると、何も話すことがない――と思っていたら、胡乃葉が話しかけてきた。
「あっ、えっと――その……先輩って――」
そして胡乃葉が話しかけてきた時。車内にアナウンスが――駅に到着するらしい。って、胡乃葉絶対何か言いたそうだよな。かれこれ数回こんな感じのやり取りを今日はしている気がするので――とりあえず電車から降りて、人の波に乗りつつ改札を抜けて人が少なくなると俺は胡乃葉に声をかけた。
「胡乃葉。何か言いたいことあるのか?」
「あっ――えっと――まあ」
「なんか、何回か会ってから言いたそうにしてたから」
「あっー、まあその、大したことじゃないんですよ?」
「の割には言いにくそうだったが」
「その――まあ恥ずかしいと言いうか。なんか――お誘いというのか。はい」
「うん?」
すると、胡乃葉がちょっともじもじ?ではないが。恥ずかしそうに――。
「えっと――先輩。明日――大学祭一緒に行きませんか?」
「……うん?」
「……」
おっと、もしかして胡乃葉。これが言いたくて何度も言いかけては――やめ。を繰り返していたのか。って、大学祭か。
「大学祭か。ちなみに俺去年は知らないからな?行ってないし」
「あっ、えっと――その。ぶらっと見たいといいますか。姫子ちゃんに誘われているといいますか――」
「東山さんが出てきたぞ」
「いや、なんかこの前ご飯食べに行ったときに無駄に先輩誘えばいいと押してきまして――なんかそれもあって、言いにくいというか。恥ずかしくなっちゃって――あはは。すみません。ずっと言えず」
「いや。ってか。東山さん何をしたい――」
「もしかして、先輩と回りたい?」
「なら連絡してきそうだが――ちなみに今のところ連絡なしな」
「そうですか――って、じゃなくて」
「うん?」
「あっ。違います。こっちの事――って、先輩。どうですか?」
ちょっとわたわたしてから胡乃葉が再度聞いてきた。って、最近毎週末何かあるな。でも――いいか。何もないよりかはいいもんな。あっ、でも旺駆里に巻き込まれるとかは勘弁だな。そのうち年末とかになると――うるさそうだ。って、今は旺駆里関係ないからな。よし、忘れよう。
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