第108話 11月4日 金曜日2

 俺の身体が週1回のドーナツを求めている。


 そうとなれば動くだけだ。ちなみに時間的には大学に行っている時よりまだ少し早いが――でも身体がドーナツの気分になっていた。

 そんなこんなで、結局いつもより早めに俺は家を出る準備をし。ドーナツ屋に向かい出したのだった。

 いや、ここまできたら、いつも通りの時間に行けば?だったかもしれないが。そこまで俺時間にはこだわりがないというか。そもそも部屋で待っているというか。することがなくてね。結局昼を食べてちょっと室内でのんびり――からの時間は15時過ぎだったか。俺は家を出たのだった。


 ♪♪


 すると、家を出たタイミングで俺のスマホが鳴った。なんだ?広告か?それとも――旺駆里が何か感じたか?いや、大学祭にか?などと思いつつスマホを確認すると――胡乃葉からだった。これは、タイミングがよろしいというやつかな?内容を確認してみると。


『先輩。今日も――お店行きますか?』


 だった。ほんと何というタイミングというか。胡乃葉、今日も来る予定だったらしい。なんやかんやで、胡乃葉もドーナツ好きだね。とりあえず俺はすぐに返事をした。


「ちょうど今家出ようとしてるところ。いや、家出たところ」


 すると、秒で既読が付いて返事が来た。


『ちょ。ちょっとだけ待ってください。一緒に行きたいです』


 ということで、そんな連絡が来たため。ドーナツやに向かうために駅へ――だった俺は目的地を変更。まず胡乃葉の家へと向かうことにしたのだった。いや、場所は日曜日に知ったからな。早速活用というか。訪問だ。


「なら――家まで行くよ」


 胡乃葉に返事をしながら俺は歩き出したのだった。


 ◆

 

 ちょっと違う行動というのか。胡乃葉の家に向かう俺。ちなみに胡乃葉からの返事は来ていないが。既読は付いているので向かっても大丈夫だろう。とか思っていたら、普通に歩いていたのにあっという間に胡乃葉のアパートに到着したのだった。

 そこで俺は到着したことを伝えると――。


『あと少し待ってください。ごめんなさい』


 そんな返事が来た。いや――そこまで急がなくても。もしかして俺急がせている?とかとか思いつつ。アパート近くで待っていると。数分してだった。


「先輩。すみません。お待たせしました」


 ドアの開く音――からの。小走りで胡乃葉がやって来た。胡乃葉の部屋――そこなのね。ってことはどうでもいいか。


「いや、悪い。なんか急がせたよな?」

「まさかのもう行くとは思ってなくて――準備してから連絡するべきでした」


 俺の隣に来た胡乃葉ちょっとだけ息が上がっている。いやいやほんとそこまで急がなくてもよかったのに。ということで、ちょっとその場で休憩ではないが。胡乃葉と話すことにした。


「ってか――このままドーナツ屋でいいのか?」

「へっ?」


 なぜか驚きの顔の胡乃葉。俺変なこと言ったか?


「――なんだよ」

「いや、先輩からドーナツ以外の選択肢が出てくるとは――」

「馬鹿にされているな」

「違いますよ。って――どっか。行きますか?」


 ちょっと期待している?のかはわからないが。嬉しそうにしているように見える胡乃葉。ってか、提案しておいてなのだが――特に何も浮かんでません。すみません。


「いや――なんというか。胡乃葉の息を整えるために立ち話というか。思い付きで言ったというか。特にドーナツ以外の選択肢はない」

「――やっぱりドーナツ馬鹿先輩でした」


 後輩に呆れ顔で普通に馬鹿と言われる先輩。俺です。


「……ここは怒るべきか?」

「冗談ですよ」

「冗談には見えなかったが」

「――まあ」

「よし。1人で行くか」

「ちょちょ、一緒に行きますよ」

「――後輩が調子乗り出した」

「そ、そんなことないですよ。って――いつもよりかは早いですよね?」

「そりゃ――そもそも大学が早く終わっているからな」

「ですね。2限までですからね。先輩は――」

「俺は1限のみ」

「じゃあ結構早く終わっていたんですね」

「胡乃葉は2限あったっけ?」

「ありました。ちなみに小倉先輩いましたよ」

「……1限では見なかったが――いいか」


 どうやら旺駆里はどこに居ても目立つらしい。ってか、もしかして旺駆里ともっと仲が良かったら。胡乃葉たちのことももっと早く知っていたのだろうか?って――余計なこと考えたな。旺駆里と仲良くなるとか――俺死ぬ。間違いない。毎日捕まって――ゲッソリになるわ……なるな。俺はなんということを考えてしまったのか……馬鹿だ。


「……急に先輩が思いつめた表情に?」

「あはは……」


 とりあえず、無駄な話?をしていいると、胡乃葉の息も整ったらしい。

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