第105話 10月31日 月曜日6

「とにかく。楠君が意外と女の子と遊んでいる疑惑があって、面白そうだったからそれを聞くために寄って来たんだけどね」


 絶賛捕まっている俺。あっ、九条さんにね。


「――お友達連れてか」


 ってか、九条さん。ずっと俺と話していいるが。お友達はいいのだろうか?と、ふと思い。俺はちらりと九条さんの後ろに視線を向けると。九条さんのお友達は特にこちらの話には興味ないらしく。見ているとかそういうことはなかった。こそこそお友達同士話している。うん?こそこそ?――って、なんかちらちら見られてるぞ。

 俺はさっと視線を前に戻した。いや、なんかね。目が合ったら話しかけてきそうというか。再度捕まりそうな雰囲気を直感的に感じましてね。前を向いた俺だった。ちなみに九条さんはまだ身を乗り出してきたままである。


「後ろは――まあたまたまだよ。こっちもたまたま会って――席。席と思ったら目立っている友人っが居てね。そしたらたまたま近く空いてるじゃん。ってことだよ」

「たまたまが重なりすぎだろ」

「ちょ、楠君朝から卑猥ー」

「えー」

 

 いやいや、なんか聞いている時にちょっと思っちゃいましたが。九条さんよ。わざとというか。結構連呼してましたよね?


「たまたまが重なっただけなのに。ほんとたまたま。ふふっ」

「もう笑ってるし」


 なんやかんやと楽しい?話なのかは分からないが。九条さんと話していると。ふいに後ろから声が聞こえてきた。


「クミクミがあんなに楽しそうに男子と話してるよ――」

「奥さんこれは何かありますよ」

「取り調べありでしょ」

「面白そう」

「さっきは後輩の子に取り調べしていたけど――」

「「今度はされる側」」

「じゃ、お昼に」

「「「OK」」」


 おいおい、興味なさそうとか俺が少し前に思った途端というのか。なんか急に聞こえてきたよ。

 もちろん声の主たちは、九条さんとともにやって来た――女性陣。俺が再度ちらりと見ると、同じタイミングで何かを感じたといいうか。九条さんも聞こえたのだろう。後ろを振り返っていた。って、今度は皆さんなんか楽しそうな笑みをしていた。怖いぞ。なんか怖いというか。オーラが――危ない気がする。俺――居ない方がいい気がするよ。ってか、俺と九条さんだけでちょっと話過ぎたというか。これはある意味目立つというやつか。九条さんのお友達から見たらね。


「——九条さん。説明は任せます。なんか起こりそうなので」

「えー、楠君協力は?」


 ちなみに九条さん特に慌てた様子はなし。落ち着いいてるなー。である。多分ターゲットにされているのに――なんだろう。この落ち着きというか。もしかして――特にこういう攻撃に九条さん効果なしとかいうタイプ?なのだろうか?って俺は関わりたくないので――。


「嫌ですね。全力逃走します」

「必死すぎでしょ」

「いやいや、関わったら負け」

「楽しいお昼になると思うよ?」

「お断りします」

「ありゃ」


 とりあえずそんなことが講義が始まる前にありましたとさ。この後すぐに予鈴が鳴ってこの話は何とか終わった。

 ちなみに俺は月曜日2限3限が何もないため。1限が終わると同時に講義室から逃走したのだった。有言実行。ちなみに『お疲れー。楠君』と九条さん普通に声をかけてくれた。お友達は――何やらこそこそ話してましたが。俺は――関わらん。

 後日会ったら、何か言われるかもしれないが。今は逃走。これ正解だろう。っか、今の九条さんの雰囲気からして――特に何も言われないように思った俺だった。

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