第103話 10月31日 月曜日4
「なになに?土曜日に分かれた後、さっそく東山さん捕まえたの?楠君意外と――だね」
旺駆里の後に、ふらりと俺のところに登場して、そのままお友達たちと俺の後ろに座った九条さん。
今は――まだ身を乗り出すような感じで俺の方にこそこそと話しかけてきている。
ちなみに九条さんのお友達の様子はわからん。そっち俺見れないし。
とにかく、九条さんが話しかけている現在だ。って、めっちゃ面白そうって感じで九条さんは話しかけてきている。俺――いじられてる?
「いや、そんなではなくて――何と言うか。たまたま会って――なんだが」
「何かありそー。絶対あるでしょ。何っがどうなってその組み合わせ?って」
「ないですね」
ここははっきり。ほんと何もないからな。
「えー、いいのかな?ちゃんと話さないと、楠君が女の子と居たって情報に書き換えないとだからねー。噂って怖いよー。すぐに拡散されるから」
楽しそうに恐ろしいことを言わないでほしい。って、ほんと九条さん笑いながら話しているのだが。恐ろしいこと言っているからな?自覚あるかな?
「ちょっと待って?書き換える?どういうこと?」
「いやー、ボソッと話しちゃってね。日曜日に小倉君と大学で会ったときに――今日楠君も大学で見たよー。って」
「——あっ。旺駆里が知っていたのは九条さんが原因だったか」
「まあ――かな?私のうっかりから広がったかな?ほんとボソッと言っただけなんだけど。ちゃんと聞いていたみたいだねー」
「とりあえず俺の情報流した犯人はここに居たと」
旺駆里がなぜ知っていたかが判明って――交友関係がちょっと広まっただけでこれとか――社会怖い。そんな簡単に広がるの?ってか、旺駆里がいろいろ異常ってことも言えるのだが――交友関係無駄に広いし。なんか無駄に俺に絡んでくるし。そう無駄が多いがゆえに俺巻き込まれているんだな。無駄なことで巻き込むなよ。って、俺は何回無駄といった?って、これは本当に無駄なことか。
「でもいいじゃん。楠君が居た。しか言ってないし。他は何も言ってないよ?」
俺が無駄なことを思っている間も身を乗り出してきている九条さんは話しかけてきている。ってか、九条さんも月曜朝から元気だな。って、俺だけなの?疲れているのは。もしかしてみんな――慣れてる?
「――そもそもなぜ俺の話が本人居ないところで行われているか。普通言わなくてもいいような」
「大丈夫だよ。楠君が女の子連れていたとは言ってないから。これ言ったらもっと大騒ぎになっていたんじゃない?」
「絶対やめて?事実だけど――」
「あっ、認めた」
「だから」
「はいはい」
「とにかく。たまたまだから。ってことで、変な拡散はしないように」
無理な気もするが一応念押しをしておく。
「了解。って、そういえばさっきね。図書館に行くって言っていた東山さんと会って。『昨日楠君とデート?って聞いたら――――』って、あっ、そういえば、さっき隣に居た子あの子か、一緒に居たの。そうだそうだ。何で気が付かなかったかー』
「——」
どうやら九条さんは今日東山さんと会っているらしい。そして、今の話からして――胡乃葉もその場に居た可能性が高い。って、どんどん話が進んでいく。終わる感じはないな。こういう時に限って――まだ講義始まる時間じゃないんだよな。
って、ほんと胡乃葉が居たのだろう。俺の隣で九条さん思い出しつつ?というのか。なんか頷いて――こちらを再度見てきたのだった。顔には――『さあ、話せ』と書いてあるように俺には見えましたとさ。
だから――何も面白いことはないというか。普通に後輩とぶらっと来ただけなんだがね。結構イベントより。喫茶店での会話の方が長かったが――って、これは知られてない感じだし。触れないようにしないとな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます