第102話 10月31日 月曜日3
「1人?」
九条さんはまだ俺に何かあるらしく。話をつづけた。
たまたま見かけて挨拶をしに来てくれた――と俺は一瞬思ったのだが。違う様子だ?いや、これもまだ挨拶の一環だろうか?
「1人かと言われれば――見ての通り。少し前までは――ウザかったのがいたがね」
俺は周りを見つついう。ちなみに誰もいない。今はね。さっきまで旺駆里が騒いでいたこともあり。人が来なかった――というのもあると思うが。なんかぽつんと1人と言えば1人だな。俺。
「小倉君が騒いでいたねー。見てた」
「見てたか」
そりゃ目立っているよな。旺駆里が居れば目立つ。間違いない。って、旺駆里がいる間は近寄らなかったとみた。
「目立ってたよ?かなり。入ってすぐに楠君の場所わかるくらいには」
「ですよねー。知ってる」
って、マジか。そこまで俺目立っていたというか。旺駆里が目立っていたのか。ほんと勘弁してくれよ。
「って、後ろとか空いてる?」
すると、九条さんは俺の後ろの席を指さしながら聞いてきた。
「えっ?ああ、空いてると思うけど?」
さすがに周りの席の状況までは、俺は把握しいてないが。多分荷物とかがなければ大丈夫だろう。指定席とかいうのではないのでね。九条さんに言われて俺もちらっと見たが特に荷物とか。キープしている感じは後ろの席にはなかった。
「ならここ座ろっか?」
すると、九条さんたちは席を探していたらしく。九条さんは後ろにいたお友達に声をかけて、俺の後ろの席へと座った。
そしておしゃべりが――だったが。九条さんだけはなぜか入らず。後ろから俺の方に身を乗り出してきた。急に隣に九条さんの顔が――って感じだったな。
「で、楠君」
「――はい?」
ちょっとびっくりしつつ。俺は九条さんの方を見る。すると九条さんは旺駆里と真逆というか。こそこそといった感じで話しかけてきた。
「昨日、東山さんと――もう1人女の子とハーレム?」
って、なんかいきなり聞いてきたぞ?ちょっと隠し事?ではないが。聞きにくいこと?とか、あまり聞かれたくないようなことなのかと雰囲気的に思ったが――まさかの俺?って、小声で話しかけてくれるのは、そりゃ旺駆里の時と比べればかなりうれしいが。でもね。内容よ内容。いきなり答えにくいいというか。なんだって?ハーレム?誰がよ。
「どんな会話がいきなり来るのか。って――何で知っているの?」
そうそう、いろいろ言いたかったが。なんで九条さんも昨日の俺たちの行動を知っているんだ?えっ?まさかの俺の行動なんか監視されているのか?
「あっ、私もせっかくだし。食べ歩きしに友達と来てたんだよねー。で、たまたま楠君たちを見た。ってか。見かけただね」
「——なるほど」
どうやら九条さんは本当に俺の姿を見たらしい。それも――東山さんといる――じゃない。さっきもう一人と言ったな。つまり――胡乃葉も居るときを見られたのか。そりゃ――大学だからな。そういうことはあると思ったっが――なぜに朝からこんなことを俺は聞かれているのだろうか。
って、九条さんは朝からなんか楽しそうな表情しているな。おい。俺は――微妙な感じだよ。旺駆里の相手をした後というのもあるが――内容がね。嫌な予感しかしなかったから。
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