第101話 10月31日 月曜日2

 週明け一発目の講義室。そこで無駄にうるさい奴に絡まれるのもいつものことと言えばいつものことだが――ほんと今週はいろいろあって疲れているのにさらに朝から疲れたよ。


「じゃー」

「じゃー、じゃなくて――」


 さんざんいろいろ言っていた旺駆里。目的は本当に出席カードを渡すだけだったのか。出席カードを置くと、俺が声をかけた頃には、既に旺駆里は出口に向かっていた。いや、マジでかよ。騒ぐだけ騒いで今日も去っていった。

 って、周りの方お騒がせしてすみません。って、なんであいつはいつも俺のところに来るのか。ホント朝から変な視線集めるとか勘弁してくれ。疲れてるのにさらに疲れるわ。


 そんなことを思いつつ俺は出席カードとりあえず――適当にと隅っこに置きなおし。ふと、俺はとあることを思い出していた。

 この数日いろいろあって忘れていたが。そういえば胡乃葉――この大学に居るんだよな。今まで全く会わなかったが。ということをね。

 ちなみに今も周りを見たところで――って、この講義は居ないか。って、そもそも同じ講義無いんだったな。学年が違うとはいえ。ほんとバラバラだったからな。

 

 あと、そういえば旺駆里の奴。何で俺が昨日大学に居たことを知っているのだろうか?一人になって静かになったから疑問も浮かんできた。

 いや、大学って――言っていたから。あれか。胡乃葉と一緒にいるときに見られた?どこかで旺駆里が建物の方に――いや、でもそれなら旺駆里がもっと騒いでいそうだから。いや、騒ぐだろ。俺が誰か連れているとかね。でもそれはなかったから――どういうことだ?あっ、あれか胡乃葉がトイレに行って――東山さんが来るまでの間か?でも――その時旺駆里ってうん?でもまあ、奇跡的というか俺が一人の時の情報で良かったと思うべきか。そうだよな、ややこしくなるよりシンプルが一番か。それにあの時ちらほら俺の周りに人は居たからな。旺駆里の知り合いがいて話したということもあるだろう。って、それだと俺が認知されていることになるのだが――そんなことあるのか?

 俺が一人で席に座り。なんやかんやと考えていると、俺はまた声をかけられた。今日は朝からよく声をかけられるよ。ちなみに今度は女性の声だった。


「あっ。楠君おはよう」

「えっ?あー、九条さん。おはよう」


 後ろから声をかけてきたのは九条さんだった。どうやら講義室に来て俺を見つけたらしい。って、九条さんは他に女性数人を連れていた。名前は――悪い。わからん。っか、見たことあったか?レベルだ。って、そりゃそうか。俺交友関係そんな広くないからな。九条さん以外のから悪い。などと俺が心の中で思っていると、九条さん俺に用事でもあるのか。挨拶だけではなくそのまま話しかけてきいたのだった。

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