第91話 10月30日 夜 日曜日12

「幸い私のところ。遊び歩く――というか。そういう事はあまりと言いうか。そこは自由でして」


 怒とうの東山さんトークはやっと終わった――が。まだ東山さん話している。怒とうではなくなったがね。ちゃんと会話に戻ったところだ。


「なんか不思議だが。東山さんいろいろ頑張っていたということか」

「ホント、ダイエットは頑張りました。頑張っているのに食べさせてきますから」

「マジですごいな――って、胡乃葉。見続けない」


 未だに東山さんの胸を見ていた胡乃葉に一応声をかけた。


「あっ――はい」


 俺が声をかけると、胡乃葉もあはは――と言いう表情でやっとこちらを見なおした。


「胡乃葉ちゃん」

「ごめんごめん。つい」

「もう。で、まあぶっちゃけ言いますと。小倉先輩がよくいろいろとやってくれるのは助かっていたりします。ちなみに今日も下田君経由で、誘ってもらいましたし」

「あっ、でも、思いっきり別行動してるけどいいの?」


 そういえばすっかり忘れていた。俺達というか。確かハロウィンのイベントに来たはずなのに――ずっと語ってるよ。ちなみに俺はこっちの方がいいがな。だって――旺駆里に見つかったら面倒そうだし。


「あっ、いいんです。いいんです。家から出る口実があればですから。それに誘われた時。行けたらちょっと様子見に行きます。って、軽く言っただけで。で、胡乃葉ちゃん捕まえようかなー。って、一応事前にちょっと話してましたから。そしたら楠先輩がセットとはですよ」

「こんな繋がり方あるとはだよ」

「——あっ。そうか、だから姫子ちゃん良くいろいろ誘われても断らないなー。とは思っていたけど。そういう事?」

「そういう事、家になるべく居たくなくて」


 どうやら本当に東山さんいろいろ参加する。というのは本当らしい。今の胡乃葉の頷きからして――結構いろいろ参加はしているんだろうな。一方の胡乃葉はなるべく参加しない方向で――だと思うが。


「にしても、家にいると、どんどん食べ物が出てくるのもすごいがな」

「あっ。楠先輩。見たいですか?来客の人にも基本どんどん出しますよ?この前なんてセールス?の人。どう見ても怪しい勧誘だったんですけど。その人の撃退方法も食べさせる出したけど」

 

 セールスに来た人を満腹にさせたのか?と、俺がちょっと現場を想像しようとしていると――。


「ダメ」

「うん?」

「あっ」


  何故か即。お誘いを断ったのは俺ではなく胡乃葉だった。早かったな。ホント俺がちょっと考えようとしていたら――だったよ。

 とにかく、何故かは知らんが。とっさに声が出た胡乃葉。ちょっと今は胡乃葉が慌てている。俺と東山さんを見て――わたわた。俺と東山さんは突然の事でちょっとフリーズって、なんで胡乃葉が即断った?


「す。すみません――その。えっと――そうそう。姫子ちゃん。先輩の身体もおかしいから」

「おかしい?」

「胡乃葉。何を言い出す」


 おかしいのは今の胡乃葉ではないだろうか?わたわたしてるし。勝手に返事しちゃうような子ですから。自分の事ではないことに。


「いや、だってドーナツ生活している先輩がこれですよ?太らないんですよ?」


 そう言いながら俺を上から下まで見る胡乃葉。そしてそれにつられるように東山さんも見てきて――いやいやテーブルあるから全部は見えないからね?と思う前に。


「「細い」」

「——なんだよ。2人して」


 いきなりそんなことを言われたのだった。って、話を変えられた気がするが――いいか。って、なんで今度は俺が2人にずっと見られることになるんだよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る