第89話 10月30日 夜 日曜日10

「今――細いよね?東山さん。全く想像できないんだが――」


 再度話しながら東山さんを見る俺。テーブルがあるから上半身しか見えないが。普通だな。ちなみに胡乃葉も普通。ってか、2人とも細い方だろうな。ちなみに東山さんは一部除いてな。って、一部はおいておいて、マジでそんな面影ないんだよな。信じられん。


「そ、そうですかね?」

「細い。一部除いて」

「——胡乃葉よ」


 胡乃葉が東山さんの胸を見つつ言った。って、俺が言わなかったこと言葉にしてくれたよ。ホント胡乃葉そこだけピンポイントだな。


「もう、胡乃葉ちゃん。って、とりあえず太ったんです――チビデブになったんですよ。ホントヤバいくらい……」

「姫子ちゃん。それホント?」

「ホントだよ――だって、マックス――」


 すると、ごにょごにょ。と、胡乃葉と東山さんが話しだした。あれは――なんだ?暴露中?というか。俺は聞かない方が良さそうだな。


「——うそ?」

「ホントだよ――スカート、ズボンどれも――で」

「いや――そんな面影ホントないよ?」

「死ぬ気で、頑張ったもん。あれはヤバいというか。あのままじゃヤバかったからね。家に居る時以外は少しにして、歩いたり。運動も増やして――だよ」

「わぁお」

「胡乃葉ちゃんは細いから良いよね」

「いやいや、何を言うの姫子ちゃん」


 俺忘れられたかな?ガールズトーク始まるかな?などと思っていると、2人はすぐに俺の事を思い出したらしく。こちらを見て聞いた。というか胡乃葉が話しかけて聞いた。


「ねえ先輩?」

「えっ?何?」

「いや、姫子ちゃん。スリムですよね?一部除いて」

「胡乃葉。後半いらん」

「だってー」

「楠先輩――隣に変態が居ます」

「俺に投げるなよ」

「投げたいです」

「拒否します」

「しないでください」

「——ってか。話を戻すと――そうなるってか。そう繋がるというか」


 俺、何とか話を無理矢理戻す。いや、胡乃葉の話にうんうん。とか言っちゃったら――東山さんに怒られそうというか。訴えられそうというか。こういう時は話を変えて気にしないが一番だろう。頭の中で――デカい。と思うのはいいだろう。


「あっ。えっと、はい。で、長期休みでも部活とかイベント参加して家を離れるように――そして本当は大学では1人暮らしを予定していたんですが。それは――『ちゃんと食べるか心配』とか言われまして許可出なくて。まあ距離的に普通に通えるところだったので、難しいよねー。とは思っていたんですが」

「大変というか――可愛がられているな」


 多分溺愛というのか――すごく優しい両親何だろうな。と。勝手に脳内でまとめておくことにした俺だった。いや、なんか何だろうな。どっかで聞いたというか。田舎のばあちゃんところに行くと無限に食べ物出てくるとか言うあれかな?と、思ってね。それが常に家で開催――それは、大変か。

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