第85話 10月30日 夜 日曜日6
「な。何で?姫子ちゃん。私――言ったことないはず」
「だって、昨日楠先輩と連絡先交換した時に――ちょうど胡乃葉ちゃんからのメッセージ来てたし」
東山さんが何故俺と胡乃葉が繋がっていることを知っているんだ?と、俺は考えつつ2人の話を聞いていると――はいはいはい。そうか。前からじゃなくて。最近知ったというか。そんな場面。知れる場面があったわ。
「——あっ。昨日か」
そういえば、旺駆里に急遽呼び出された土曜日。昨日だな。あの時お店に居る時に、九条さん。東山さんと連絡先の交換をしていて。あの時にちょうど今日胡乃葉からメッセージ来ていたな。
そして、その時連絡先交換を優先したことにより。胡乃葉への返事が遅くなったんだよな。って、そうだそうだ。あの時ちょうど東山さんと交換――って時だったから。見えたのかもしれないな。
「——先輩。既に姫子ちゃんと繋がっていた――」
俺は昨日の事なので納得していると――何故か痛い視線が俺に突き刺さっていた。
「何で胡乃葉に俺は睨まれているのか」
「——な、何でもないです。って、紹介する必要が無くなったというか――連絡先も知っているとか――」
ぶつぶつ何かを言う胡乃葉。って、なんか考えてる?ってまだ焦ってる?何に?って――それより。
「っか、胡乃葉。これも聞いていいか?」
「はい?」
「今日同盟がどうとか言ってたのって――もしかして東山さんのこと?」
「あっ、そうです」
「なるほど――ね」
確かにこの2人似ているからな。って――1カ所触れていいのかな?触れない方がいいよな。胡乃葉がキレそうだし。か、そこは触れないことなのか。よし。触れないでおこう。にしても――デカいからな。2人並ぶと良く差がわかる。身長とか他は同じくらいなのに。
「先輩――あとで一発殴ります」
暴力反対。って、いきなり殴る宣言が飛んできたのだった。
「ちょっと待って胡乃葉。怖い。って何でだ?」
「今明らかに、姫子ちゃんの胸見てました」
ちょっと頬を膨らませつつ胡乃葉がじーっと俺を見てくる。いやいや
それは無いんですが――脳内で勝手にまとめていただけです。はい。これホント。
「——えっ?」
「見てました?」
すると、胡乃葉の言葉に俺と東山さんも反応した。
ちなみにもう一度言うが。俺、考えていただけなので、その際は机の上の飲み物を見ていただけだ。
「見てないぞ?」
一応東山さんにも伝えておく。
「楠先輩机見て何か考えてましたもんね」
「俺は見られていたか」
とりあえず東山さんの方からは疑われていないようだ。
「——姫子ちゃんは裏切ってるんです。何故か急激な成長を――」
すると、ぶつぶつと胡乃葉がまた何を言い出して――今度は東山さんがちょっと慌てだしたのだった。
えっ?唐突に女のバトル始まる?まさかね。そんな雰囲気は――無いはず。単に――秘密のばらしあいのような……。どうなるんだか。これ。
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