第46話 10月14日 金曜日
翌週。先週ちょっとしたことがあったが――ココはドーナツ屋にちゃんと来てくれた。というか、俺がドーナツ屋に行くと今日は既にココが待っていた。
今日の俺の方がちょっと最後の講義が長引いた影響で、いつもの電車に乗れなかったため。ドーナツ屋への到着が遅れていたからココの方が先に着いたらしい。
確かいつもより30分くらい遅れてドーナツ屋に着いたと思う。すると、いつもの席にココが座っており。俺がお店に入ると同時くらいに入り口を見て手を振ってくれた。どうやら先週の事は根に持つとか言うことは全くなかったらしいよかったよかったである。
俺は注文を終えてから、ちょっとお姉様に捕まりつつも――上手にかわし。
いや「仲良くなってない?」「なってるよね?」「ちょっとお話しようか?」みたいなことを支払い中に言われただけだが。って、支払い中にめっちゃ言われた俺だったというね。でも次のお客さんが来てくれたため難を逃れ。ココのところへと向かえた俺だった。
「お疲れ様です。今日は先輩来ないのかと思いました」
「いや、ちょっと講義が長引いてね。電車乗れなかったんだよ」
「あー、そういえば先輩は講義が終わってすぐ来ているんですか?」
「あー、だな。講義が終わって――すぐって感じだな」
ホント今更の会話だっが。そういえばそういう話はしたことなかったな。って、マジで俺達雑談はめっちゃしているが。ぞれぞれの事は――だからな。マジで話していない。
「そうだったんですね。ちなみに私も講義が終わったらすぐ来てます。講義室に残っていると捕まりそうなので――あはは。ここに来る予定が出来てからはとっても助かってます。金曜日って翌日休みの子が多いからか、遊びに――ってよく誘われるので」
「そうだったのか」
「はい。明日も講義がある人もいるみたいですが。ほとんどの人が明日は休みですから」
「あー、そういえば俺のところでもみんなご飯食べに行くとか。遊びに行くと言ってるな」
「先輩は――そういうのは行かないんですか?」
「ここに来るからな」
ドーナツ大切というやつだ。これ食べないと1週間が終わらない。というのか。癒しを得て土日だらけたいからな。
「既に予定ありですね」
「そういう事だ」
そんな感じで話しながら今週もドーナツを一緒に食べて、少しした頃だった。
「あっ、その――毎週似たような話でごめんなさいなんですが――」
そんな前置きの後。ココが話しだした。どうやらまた大学での事。または人間関係でのお話が始まるらしい。静かにのんびりというのもいいが。こうやって話ながらも悪くはないのでね。俺は特にk時にしなかった。ってか、俺は話題というものを持ち合わせていないため、ココがいろいろ話してくれると助かっていたりもする。
「うん?別に問題ないが?」
「その――先輩。カラオケってどうやって時間つぶしたらいいんですか?」
「……」
タイム。何か話を話してくれるのは助かると言ったが――この質問は俺大変難しいな。なんせカラオケとか誘われた事――あっ。あるわ。いやいや参加したから記憶の隅っこに押しやられていたが俺参加したことあるわ。
「先輩?」
「悪い。記憶を呼び起こしていた」
「えっ?」
「いや、カラオケだろ?懐かしいな。と」
「懐かしい?」
「大学に入ってすぐくらいに誘われて――あれは地獄だった」
「——なんか思い出させてすみません」
頭を下げるココ。いやいやココア謝ることではないのだが――ってか、マジで忘れていた。
「いや、気にすな。って、カラオケ行くのか?」
「あっ、はい。それも――明日」
「ココは忙しいな」
俺なんて基本土日はのんびりだからな。
「いろいろ誘われまして――ってか、これは今週の初めには既に決まったと言いますか――勝手に含まれてました」
「乙」
あー、自分からではなく勝手にか。それはご愁傷さまというか。嫌だわな。
「なんか。前に食事会参加できなくて――あっ、ちょうど先輩と会った時ですね」
「あー、あの日か」
ココの話でココと会った時の事を思い出す。
確か――俺もあれだ旺駆里に誘われて、食事。合コン扱い?だったが。俺はぼっちを楽しんだってやつだな。そして早々に抜けたからか、ここでココと会えたんだな。
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