第21話
結論から言おう、休暇ほしいけど部屋かせないから動かなくなったモービルのコックピットで寝ろだそうです。
おかしいだろっ…..う。
あだめだ、たったのこれだけの動きで体にさわるのか。
マジで大丈夫かよ俺の体。
「あのー、せめて自分のモービルで休むことくらい許していただけないのですか」
「いやあ、上はまだ君疑っておるらしいんだよ。
モービルの整備まで任せてるくせに何様なのかね、これには同情するよ」
通信でMrMADに問いかけてもこの調子だ、まじで色々と終わっている。
コロニー独立なんて大層な話をするよりも前に管理体制を改善したほうがいい。
未だに吐き気がいまだおさまらない感覚としてはもう六時間以上耐えているような気がする。
「ジュリガーさん、少し降りてきてくれ」
通信機から嫌なラブコールがきた。
重い体を起こして、俺はコックピットから飛び出した。
「ああすみません、設計図でも書いていたなら本当に申し訳ないです。
司令部がお呼びです」
「司令部…..」
司令部ってなんだああ。
怖いんだがそういえばここはあくまで支部だとかなんだとか言ってたよなとなると実はあるのか、司令部を必要とするほどの部隊が。
重い体を動かして促されるがままにここに来るのに使ったものと似たような通路を通らされた。
もしかしたら俺のこの気分の悪さはこのふざけた要塞が蟻の巣のような作りをしているにも関わらず、人工重力でそうなっていないように感じさせてくる。
一部重力が弱くなっているのを見るに、ここはコロニーほどの大きさではないが実家のような小さな衛星のくり抜きではないようだ。
と気がつくを俺をガイドしていたやつは足を止め、目の前には大きな扉だった。
明らかにここに来るまでにあった扉や壁とは材質の違うものだった。
「これから先が司令室だからな」
俺は扉を開いた。
その向こうには大きなモニターが正面を締めてオペレーターらしき人が五十人ほど並んでパソコンとにらめっこしていた。
そしてひと際目立つ場所に座っているのは間違えなく、あの艦長を横に立たせていた屈強そうな男だった。
マジで偉い人だったのね。
「おお、きてくれたか。
少し上がったてきてくれ」
と上に上がるためのエレベーターのようなものが動き出した。
そのまま俺はそれに乗って上に向かった。
「率直に言おう君には防衛戦に加わってもらう。
君へのメリットは我々の生産した食料の提供と君の船の返却だ」
「防衛戦とは、一体何から何を守るんだ」
「連邦がここ、我らが家を襲撃してくる」
反連邦組織に匿われてるとゆう実感が今やっと湧いてきた。
「言える限りでいいんだがこちらの兵力と敵兵力は」
「こちらの兵力は数だけで言えば一個大隊ほどはある。
船としては大まかに言えば軽巡級が6隻、重巡級が4隻ってところだ」
「それに対して現在敵勢力は先行中の駆逐艦以外未だ不明です」
横に座っていた、オペレーターらしき人が総補足してきた。
「ちなみになこと言えばその先行している駆逐艦の速度は最新鋭の高速輸送船の約三倍の速度を誇っています」
「すなわち」
俺が声を入れると後ろから聞きたくない声が聞こえた。
「新型、連邦の最新鋭機なのは確定と言って問題ないでしょう。
現状この世界の技術力では出てもせいぜい補助ユニットを付けてなんとか二倍になるかどうか程度、そんな中三倍、三倍なんですよ。
これがどれだけ素晴らしい否、恐ろしいかは誰がどう見ても明らか。
あと三時間ほどで接敵するのは確定でしょうね」
「Dr来ていたのですか」
「もちろんだとも、彼に船を返してしまうんでしょう。
アレの解析は私の好奇心を駆り立てる素晴らしい素材なんですよ」
「貴君は俺の機体二歩触れたのか」
無性に怒りがこみ上げてきてついつい声が裏返ってきてしまった。
「残念ながら何も得られなかったがね。
安心したたまえ君のものに危害は一切加えていないから」
「Dr本題に行こう、想定通りの戦力は準備できそうかい」
「本部からの応援でかろうじては。
非戦闘員の退避用の船はすでに予定通り分は準備できてます」
「では改めて言おう、ジュリガーくん君手伝ってくれるね」
「明確な作戦プランを提示してくれるなら」
とりあえずうなずいてはやった。
それに答えるようにあちらもうなずいてきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます