第20話

「じゃあ、やるぞ」

「了解デス」

「じゃあまずは左腕部の修理を頼む。

 困難事案はリスト化してできるところまでしてくれ」

 じゃあ俺はコックピットを直していくか。

 とりあえず。

 俺は端末で命令を出した。

 胸部の少しせり出ている場所がアームによってホールドされ、デットロック状態になるようにできている固定具を信号的に同時に外した。

 正面モニターごと外れて見えてきたのがメーターなどが集積された台が出てきた。

 その奥にチャアが出てきた。

 そのまま肘置きにあたる場所に操作管が左右に一本ずつ存在している。

 集積された台がおそらく機能していない。

 試しに一番外の背部外装をひらいてみると、パット見は少し経年劣化の兆候はあるがほかわ問題がないように見えるが。

 あれっ、これおかしくね。

 俺は軽くパーツを外してコア部の方を見れるようにした。

 集積回路や接続パーツの本来このモデルには必要ない物が多く搭載せれている。

「おいオファー、これを使っている機体を割り出してくれ。

 出てきたものの設計図も同時に送ってくれ」

 三十秒ほどで二種類の設計図が送られてきた。

 馬鹿げていやがる、送られてきたのは同じモデルのモービル、今から一世代前数字にして第4世代型にあたる技術によって制作された軍の制式採用量産モービル、エゥトフIIその宇宙仕様と地球仕様それぞれの設計図だった。

 たしかに解析結果としてこの機体は宇宙仕様に近いが一部地球仕様の2つでどっちつかずになっている。

 まあ、宇宙仕様にしてしまって構わないだろう。

 コックピットをばらせるところをばらしてしまって、どこまで生きているかを確実なものにしてしまうとするか。

 多少の作業のはずかそれをこなすのに一時間ほどかかってしまった。

「問題点はこのリストアップされたものだけで大丈夫そうか」

「ハイ、問題アリマセン」

 はあ、めんどくさい。

 まあやるか増援無しってのは少しきついが、あとなんとなく吐き気がするのはなんでだろうか。

 俺の三半規管やられたかな、まずい思考がまとまらないような気がする。

 ああ、グシャグシャって幻聴が聞こえてきたああ、まじで壊れ来てる。

 助けてくれえ。「あのお」

「あっハイなんですか」

 近くの作業員が応答してきた。

「休養撮っていいですか」

「確認してきます」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る