第18話

 やってやったぜ。

 昔から運用したかったシステムを正しく運用できるものを作らせたらなんかすげえキメラができてしまった。

 メインカメラこそバイザータイプのため元の機体と変わってはいないが、最新機と同じくらいの水準のレーダーなどを積むためにかなり回路的にも物理的にもごたついてしまっている。

 本当ならセンサーなどの、送受信用のアンテナのようなものは外につけるのはあまりしないしつけるとしても基本は25cm程度のものが基本だ。

 しかし、俺がつけたのは40センチの自作品なのだ。

 普通はこのサイズになると前線の司令塔かはたまた哨戒部隊の観測機でもないと積んでない規模だ。(まあ旧式に最新式においつけるレベルの品を作ろうとした結果の肥大化だから決してスペックが高いわけではない。

 低いとも言えないが)

 それだけじゃない、姿勢制御バーニアを通常の1.5倍ほどの数に増設したことによって狙撃や狙った角度に体制て確実に弾幕を張れる様になっている。

 また機体下腿部には追加で汎用性の高いモデルの格納ブロックを搭載してある。

 この格納ブロックは俺の機体の常備してあるナイフ型の金属切断機の格納庫と同じものだったりする。

 切断機は工業用なのにも関わらずモービル用のハンドガンなどと同一規格ってどうなっているのやら。

 これだから俺の故郷を壊すクソ野郎を生み出すんだと俺は言いたい。

 まあそんなものを下腿両方それぞれ4つに増設してある。

 連射の制度を落とさないようにするためにマニピュレーターを反動に耐えられるように外装などを特殊を改造してある。

「「「これは一体何なんですか」」」

 俺の遊びの産物を見た三人の最初の感想はそれだった。

「だからいま説明したじゃないですか。

 まあ他にもいくつか元とは違うものかなり高性能だと思いますよお」

「そうゆう問題じゃない。

 何だこれはこれほんとに量産パーツで大半ができてるのか」

「ええそうですよ。

 俺が作ったフレームをベースに量産ライフルのパーツを作ったハンドガンは特にサイズに対して威力はかなり高いですよ。

 安定と信頼の軍事モービル用ライフルと弾丸の規格がおなじになるようにしてありますよ

(マガジンのサイズが合わなくなってしまってますがそれも解決する算段は準備してありますよお。

 まあまだ実働できるようなものではないですが)」

「この期待は量産できるのか」

「ええ、俺のABCビルダーちゃんさえあれば一時間に一つくらいはフレームができますよ。

 ある程度の質も工場であれば量産できますよ」

「これは私の立場的に聞いてはいけないと思うんですけど、なんでたこんなもの作ってくれるんだ」

 ついてきた男が問いかけてきた。

 そんなこと一つしかないだろ。

「俺の行動原理はほとんど好奇心だ」

 全員がおもむろに息を吐いた。

 なんでか知らんがどこか怯えを感じた。

「じゃあまた部屋に戻りますよお」

 俺は気がついたら拘束されて部屋に返された。

 作業の事後処理をさせてくれたのは、あちらも技術屋だからだったからだろう。

 彼らとは仲良くしたいものだ。


 ”なあ、オファ ABCビルダーの今回の試験運用どうだ”

 部屋に帰った俺はばれないように特殊回線チャットをオファと始めた。

 ”機体ノ実践運用ノ場合ノデータハ別ニ欲シイデスガ、トリアエズ動作ハ予想通リデス”

 ”得られたデータの処理を回しておいてくれ、あと一時間ほどでつくらしいからそれにも気お付けておいてくれ”

 ”了解”

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