第14話
おめでとう、まさかの六時間連続放置、最後の外界との接触が一方的な食事の受け渡し。
補給は昼寝をしてたら済んでそのまま出発していた。
通信によるとジャンク船も補給をしてくれたらしいい。
彼らの本拠地にはジャンク船も連れて行ってもらえるとなるとありがたいな、とかなんとか考えていると突然「やあ君手伝ってくれないか」
なんとも急なお誘いだった。
ことの経緯を事実だけで守るのであれば型落ちの軍の戦闘用モービルを補給片手にゲットしてきたからそれの整備に手伝って欲しいとのことらしい。
「てか、いいのか捕虜にそんなことの手伝い頼んじゃって」
「君は下手な細工入れたり暇持て余すよりも機体の魔改造の方が性に合ってるだろ。
無論、原形ブレイクしてもらってかまわないよ」
不敵な笑みとそれに即したと言って差し支えない笑い声をあげてそう言った。
まあゆうなれば非正規社員のような扱いなのだろう、一部は制限されるが基本的には正社員と一緒。
俺の身が捕虜以上と言うロジットはそのようにして成立してるのだろう。
非正規社員?良かろうならば働け、今俺が言い渡された命令の背景はそう言うことなのだろう。
こいつらの肩を持つ義理はないが、それってどうなんだ。
どこの馬に骨ともわからないやつに実践配備をおそらくするであろう、少なくとも安い買い物ではなかったであろうものを預けて整備なんてさせていいのだろうか。
それともそこまでしなくてはいけないほど逼迫してるのだろうか、そうなるとなんだか無性に不安になるんだが。
だがまあ彼の言っていることも一理ある。
俺は何もせず呆けているのは性に合わない。
理由はなんであれ機械に触れられるにはありがたいことこの上ない。
そんなこんなで俺は俺自身を説得させて立場なんてものは完全に記憶から抹消して作業に取り掛かることにした。
まあ予想はしてた、軽く電気を通して破損や劣化してる箇所を洗い出してそこを直す。
とりあえずそこから始めようと思っていたのだが、正直に言ってひどい。
まず外部装甲を外してみれば、中は傷みまくったパーツのパラダイス。
おそらくこれで起動テストなどしたら全身からパーツが外れるやら爆発するやら散々なことになっていたことだろう、っていうかよく電気を通したな。
それができるだけでもすごい、もおこいつはそう言いたくなるレベルになってしまっいる。
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