第13話 混浴かよ

「キャンピングカーって結構止めるとこ探すのが大変だなあ」


「うん、でももっと田舎の方だったらキャンプ場とか道の駅とか色々あるからそれほど大変じゃないよ」


「そうか、じゃあ中山道を行くのは面倒じゃないのか?」


「うん、でも行くところが決まってないともっと困るから毎回行くところが決まってるのは助かるよ」


「そうなんだ」


ラブホテルに到着して中へ入ると、無人の受付で部屋を選んでボタンを押して指定されたフロアへ向かった。人に会わなくても良いように出来てるようだ。


部屋に入ると広めでソファーやテーブルに大きなベッドがある。広いジャグジー付きのお風呂もある。メニューを見ると食事もそれなりに充実していた。


「へー!キレイなお部屋だね」

リンは楽しそうにあちこちを見ている。


「ああ、ベッドが広いと開放感があるな」

ベッドの上に大の字になった。


「そうね、やっぱりキャンピングカーの中とは広さが違うね」

横に添い寝するようにして天井を見ている。



ムクっと起き上がるとニッコリしながらこっちを見た。

ニッコリしてこっちを見るときは何かあるので、思わず身構えた。


「ねえ、お風呂一緒に入ろうよ」

やっぱりそんな事か。


「何でだよ、ゆっくり一人で入らせろよ」面倒くさそうに答える。


「いいじゃん、一緒にはいろ」

何の魂胆だコイツ。


「イヤだよ」


「背中流すから」


「もっと・イ・ヤ・だ!」


「うーん、どうしたら一緒に入ってくれるの?」


「何でそんなに一者に入りたがるんだよ?」頭おかしいんじゃないのか?


「…………」しばらく考えていたリンは正座をしてこっちを見た。


「あのね、月に一回くらい温泉のレポートをやってるの、それが一番見る人が多いの、だから温泉の撮影をする時に手伝って欲しいの、今二人で入ったら温泉の時に緊張しないで手伝ってもらえるかなあって思ったの」


「何だよ、そんな魂胆か」


呆れてリンを見ると両手を合わせてお願いしている。

何か馬鹿馬鹿しくなって思わず「いいよ」と言ってしまった。


「ホント?やったあ!じゃあ早速お風呂の準備をするね」

嬉しそうに鼻歌を歌いながら準備をしている。


「準備できたよ、先に入ってて、すぐに行くから」


「ああ………」


促されるままにお浴室へ入る、シャワーで軽く体を流してバスタブに浸かった。

バスタブは広くて二人入っても余裕だ。


バスタオルを巻いてリンが入ってきた。


「向こうを向いてて」


リンと反対の方を向くとシャワーの音がした、しばらくするとリンがバスタブに入って来た。中に座ると「もうこっちを向いていいよ」そう言った。

リンは胸を手で隠して恥ずかしそうにしている。


「何だよ、恥ずかしいんなら別々に入ればよかったじゃん」呆れて笑った。


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