第10話 愛している?

 社交の会場、千重はこんな妄想をする。


 SNSのアプリのマイケルが、今目の前に居るマイケル・ブラッドだとしたら? 最初の『愛している』はなんなのかしら? うーん? はっ! つまり、私の携帯電話をなんらかで見張ってアプリを始めると同時にこのマイケルが『愛している』って送って来たのかしら!? え? それだと、マイケルってストーカーなのかしら! えー!? 私のことをそんなに思っているなんて!? え? けれども、マイケル・ブラッドは超お金持ち、私なんかに? え? えー!?


「千重? ちょっといいでしょうか?」


「は、はい! マイケル!」


 晴人はこの流れを見て、ぷんすかを通り越してぷすーんとなっていた。

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