第53話 魔法作成と夕御飯からの

 お風呂の御披露目も終わり。エンケリンちゃんは晩御飯の準備をするという。

 私もお手伝い……と思ったけど、力制御魔法とか、写真魔法とか今のうちに作っておこうと思いいたった。



 と言うわけでお外に来ました。


 先ずは力制御の方かな。私の馬鹿げた力を一般女性まで……いや、そこまで下げなくても良いか。

 そこそこ強い人位まで下げる感じで……後は、エンケリンちゃんや他の幼女に怪我させない様に対幼女セキュリティを設定してと……こんなもんかな?


 よし、じゃあ実験しよう。


 幼女を模した土人形を作る。対幼女セキュリティをこの土人形に一時的に設定して……と、じゃあいきますか!

 幼女土人形の手をぎゅっと握る……おおっ! 潰れないよ! 成功だね。

 対幼女セキュリティを切って、もう一度幼女土人形の手を握る。


 ボゴッ!


 うん。粉々だね。我ながら怖っ!


 でも、これで安心してエンケリンのお手手を繋げるよ。毎回ヒヤヒヤだったからね。


 お次は写真魔法か、まぁこれは自主規制として付けていた、音声での起動と擬似シャッター音を無くせば良いだけだね。

 ……うん。こんなもんかな。んじゃ試写。


 (激写!)

 (カシャ)


 起動とシャッター音を脳内で完結するようにした。実際に音が出てないのは他にも人が居るところで確認が必要だけど、恐らく大丈夫でしょう。盗撮魔法の完成だね!


 他にもショートカット的に色々作っておこう。でも、あまり作りすぎると何を作ったのか忘れそうだけどね。


 そうやって色々作っていると、


「リーベスお姉ちゃん! ごはん出来たよ!」


 私を呼ぶエンケリンちゃんの声が、


「はーい」


 エンケリンちゃんに返事をして、制作途中の魔法を破棄してお家に入る。あったら良いな、の魔法より、エンケリンちゃんの出来立てごはんの方が大事ですよね?


 今日っのごっ飯はなっんだっろな♪


 むむ、残念ながら今日はトロチーストではなく、普通のパンのようだ。あ、でも今日のスープは大きめのお肉が入ってるね。


 皆で席についていただきます。


 先ずはスープから……うん、今日のスープは昨日のと比べて一段と美味しい。お肉と野菜の鮮度の差なのか、種類の差なのか分からないけど、旨味が違う。

 お肉も柔らかくちゃんと旨味がある。こういうのに入ってるお肉って、出汁として旨味がでちゃってて味気ない感じになりがちだけど、充分美味しい。

 野菜の方もスープの旨味を吸っているみたいで、とっても美味しいね。


 お次はパンだ。今日買ってきた保存用ではないパンだ。表面は固いが中は柔らかい。固いと言ってもフランスパン的なものだ。ちょっと梃子摺てこずるが手で千切ちぎる事が出来るレベルだ。

 うん、これも美味しい。これが小麦の香りというやつなのだろうか? そして、噛んでいると甘味を感じる、なんか美味うまい。私の語彙ごいでは言葉にするのは難しい。

 これでは食事系の転生知識チートの出番は無いのでは? 全部美味しいし。でも、もしかしてもっと美味しくなったりするんだろうか? 機会があれば試してみる価値はあるかな?


 そんな事を考えたりもしたけど、しっかり味わって美味しく頂きました。食後はお片付けのお手伝いだ。使用した食器に洗浄魔法を掛ける。


 うん。綺麗になったね。


 それでは、いよいよお待ちかねのお風呂タイムだ!


 私は極々自然を装ってエンケリンちゃんに声を掛ける。


「エ、エンケリンちゃん? お風呂に行こう?」


「うん!」


 うん。とっても良いお返事ですね。エンケリンちゃんも楽しみにしていたようだ。


「じゃあ、行ってくるね」


 食後でまったりしているオーパ爺に声を掛けてエンケリンちゃんとお手手を繋いでお風呂へ向かう。


 脱衣場に到着。うん、脱いだ服を置いておく籠とか欲しいね。


 今日の所はお風呂にそのまま持っていって、出るときに洗浄してそのまま着てこよう。


「エンケリンちゃん、今度からは脱いだ服を置いておく籠とか用意しようと思うけど、今日はそのままお風呂に入って、中で脱ごう」


「うん!」


 引き戸を開けてお風呂場に入って、自分の服を脱ぎ出した時、ふと思った。


 はて? 私はエンケリンちゃんの裸体を前に平静を保って居られるのだろうか? 


 ……いや、無理でしょ。これは大至急何か対策を考えないといけないのでは?


 …………よし! 取り敢えず首から下をぼんやりしか見えない幻影魔法を掛けよう! これで大丈夫でしょう!

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